特急電車内で車掌に警察手帳を見せ、捜査中のように装って無賃乗車を繰り返したとして、大阪府警捜査3課の男性巡査長(30)が、減給(10分の1、3カ月)の懲戒処分を受けていたことが、朝日新聞の情報公開請求でわかった。 公開された資料などによると、巡査長は昨年3月、同僚と飲酒後にJR大阪駅―新三田駅(兵庫県三田市)の特急電車に特急券(1170円)を買わずに乗車。指定席に座っていて車掌から切符の提示を求められた際、警察手帳を示して「公務中です」と答えたという。その後に巡査長が眠り込んでいたことや酒の臭いがしたことから、翌日にJR西日本が府警に問い合わせ、不正が発覚した。 巡査長は、これまでに20回ほど同様の行為をしたといい、「酒を飲んだら座って帰りたかった」と説明。約150万円を弁済した。巡査長は窃盗事件を扱う捜査3課でスリの担当をしていたという。