ミャンマー国軍が、クーデターで全権を握ってから3週間近くが過ぎた。国軍は法律の一部を停止して令状なしでの逮捕を可能にするなど運動への締め付けを強め、恩赦を与えた多数の元受刑者を治安部隊に投入するのではとの憶測も飛び交っている。しかし「絶対に軍政時代に戻りたくない」と始まった「市民の不服従運動」は世代や職種を超え拡大する一方だ。公務員の一部は抗議の意を示して登庁せず、商業銀行はATMを除いて業務停止となり、鉄道にも運休が出ている。それでも市民から不満は上がっていないという。 1988年と2007年に起きた大規模な反政府デモでは、いずれも国軍は銃を市民に向け流血の惨事となった。その過去を知る20代は、治安部隊や国軍との正面衝突を避けながら、様々な手段で連帯をアピールする。中でも国軍トップを警戒させているのは、「古い世代」の弱点を突くグループの手法だ。 ミャンマーでインターネットが公に解禁になっ