3月14日に参議院議員会館で開催された「排外・人種侮蔑デモに抗議する国会集会」に、約250名が集まった。これは17日にも行われた、新大久保などでの「嫌韓デモ」に抗議し、レイシズム(人種差別)の広まりを押しとどめる意志と行動を表明するために、有田芳生氏をはじめとする11名の議員が呼び掛けたものだった。 この集会に参加した元在日韓国人三世で『韓国のホンネ ~市井の若者から、“韓国ネトウヨ”まで~』の著書(安田浩一氏との共著)があるライターの朴順梨氏がデモやこの集会に対する考えを綴る。 * * * 「朝鮮人は我々先祖の土地を奪った!」 「キムチ臭い!」 2009年12月に、在特会(在日特権を許さない市民の会)を中心とする十数名が京都朝鮮第一初級学校に押しかけ、街宣活動を行った『京都事件』の映像が集会の冒頭で流されると、会場中がしんと静まり返り、彼らの怒号だけが響き渡った。映像を初めて見た私を含め