1975年6月20日、とある作品の上映が北米の映画館で開始された。水平に描かれた海、水面を泳ぐ女性、そして底深くから頭を持ち上げ天に向かって突き進むサメの顔。 その作品こそが、スティーヴン・スピルバーグ監督の出世作ともなった『ジョーズ』だ。映画史においては「サメ映画」というジャンルが明確に誕生した瞬間である。 (画像はAmazon.co.jpより) 『ジョーズ』の上映から35年が経とうとする昨今、現在もサメ映画は多数制作され続けており、ときには誰もが創造し得ない進化を遂げてきた。その人気はゲームでも拡大し続けており、ほとんどの人は気づいていないかもしれないが、ひそかに「サメゲー」というジャンルが根付きつつある(はずである)。 たとえば2014年には『Depth』、2017年には『Shark Simulator』、2018年には『Raft』、2019年には『Death in the Wate