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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (3,064)

  • 歴史問題はなぜ解決しないか(コロンビア大学特別講義・前編)

    キャロル・グラック(右)/コロンビア大学歴史学教授。専門は日現代史、現代国際関係、歴史学と記憶。1975年からコロンビア大学で教え、現在、グローバル思想委員会(Committee on Global Thought)委員長。96年アジア学会会長。18年に著書『歴史で考える』(07年、岩波書店)の改訂版(岩波文庫)を刊行予定。 Photograph by Q. Sakamaki for Newsweek Japan <日のパールハーバー攻撃から76年。米コロンビア大学のキャロル・グラック教授が問う「戦争の記憶」の語られ方。誌2017年12月12日号「戦争の物語」特集より> 「戦争の記憶」をめぐる争いに、どうしたら終止符を打つことができるのだろう。 昨年11月末、米サンフランシスコ市のエドウィン・リー市長は中国アメリカ人らの団体が設置した「慰安婦像」の寄贈受け入れを承認した。これを受け

    歴史問題はなぜ解決しないか(コロンビア大学特別講義・前編)
  • 昆虫食はすでに日常 カナダの大手スーパー「コオロギ粉」全国販売開始

    <カナダの品流通最大手で、コオロギの粉末を全国の店舗で販売開始。すでにコオロギは日常的材として浸透している> カナダの品流通最大手のロブロウズがこのほど、コオロギを砕いた粉末を自社ブランドに加え、全国の店舗での販売を開始した。 全国に2000以上あるロブロウズではこれまで、トロントの1店舗の小さな「代替プロテインコーナー」でのみ昆虫の取り扱いがあったが、自社ブランドでの昆虫製品はこれが初めて。 昆虫の土壌はすでにできていた カナダはオンタリオを拠地とするロブロウズは、比較的廉価な自社ブランド「プレジデント・チョイス」でよく知られている。 これまでもカナダではミールワーム(甲虫の幼虫の総称)やコオロギのミートソースや、ハニーマスタード味のコオロギの丸焼きスナックなどが商品化されているが、全国レベルのスーパーでコオロギ製品が常備されるのは初めてという。 外産業でも、数年前にすでにバ

    昆虫食はすでに日常 カナダの大手スーパー「コオロギ粉」全国販売開始
  • ウイグル絶望収容所の収監者数は89万人以上

    家族が強制収容された「留守児童」の問題も深刻化(写真は中国共産党のエンブレムの前で授業を受ける新疆ウイグル自治区の子どもたち、12年6月) REUTERS <リークされた詳細なデータによれば、新疆ウイグル自治区のウイグル人密集地域で、ウイグル人口の2~4割が中国共産党の「再教育」キャンプに強制収容されている> トルコ・イスタンブル在住の亡命ウイグル人組織によって運営されているインターネットテレビ『イステクラルTV』は2月14日、「信頼できる現地の公安筋から入手した」として、新疆ウイグル自治区の強制収容施設に収監されているウイグル人やカザフ人の数を公表した。 この表は県単位で収容者数が記されており、ウルムチ市、ホタン市、イーニン(グルジャ)市など、市単位での数値が欠けている。中国の行政単位としては県が市より下となる。おそらく、大きな行政単位の中心市レベルと末端の県レベルでは管轄部署が異なり、

    ウイグル絶望収容所の収監者数は89万人以上
  • トランプは軍事パレードより、4万人の飢えた退役軍人に食事を

    2017年7月14日、トランプが見惚れたフランスの革命記念軍事パレード(パリ、シャンゼリゼ大通り) Gonzalo Fuentes-REUTERS <誌試算=トランプがフランスのまねで言い出した軍事パレードをやるお金があれば、ホームレスになった退役軍人に2週間~1カ月間、事を提供できる> 外国の軍事パレードを見て感銘を受けたドナルド・トランプ米大統領がアメリカでも実施を検討させていた軍事パレードが、11月11日の退役軍人の日に実施されることがわかった。3月9日、米国防総省が明らかにした。 世界一の軍事大国であるにも関わらず、アメリカではこれまでロシア中国のような軍事パレードは行ってこなかった。世界最強の軍事力をひけらかせば敵を挑発することになるし、何より金の無駄という批判が強かったからだ。 事実その費用は、米軍を退役後ホームレスになり飢えに苦しんでいる元軍人たちの2~4週間分の費に

    トランプは軍事パレードより、4万人の飢えた退役軍人に食事を
  • 無知ゆえに米朝会談に乗ったトランプは、平和に対する最大の脅威

    <北に非核化の意思がないのに気づいていないのは裸の王様トランプだけだ> ニクソン訪中を思い出させる話ではあるが、当時のニクソン米大統領はこれほど愚か者ではなかった。 ドナルド・トランプ米大統領が5月までに北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長と首脳会談を行うというニュースはご存じだろう。一方で、ホワイトハウスの首脳会談に対する姿勢は後退したり前向きになったりで状況はめちゃくちゃだ。問題をここで整理しておこう。 北朝鮮は少なくともクリントン政権時代から、現職の米大統領による公式訪問を何より欲していた。ホワイトハウスのサラ・サンダース報道官はアメリカはいかなる譲歩もしていないと述べたが、はっきり言って会談に応じること自体が大譲歩だ。 トランプ大統領は米朝首脳会談のテーマは北朝鮮の非核化だとの印象を持っているようだが、北朝鮮側はそんなことはこれっぽっちも言っていない。 実際、北朝鮮の考えとして私たちが

    無知ゆえに米朝会談に乗ったトランプは、平和に対する最大の脅威
  • 北朝鮮の「非核化」は実現されるか 悲観的結末を予想する理由

    3月6日、北朝鮮は非核化の可能性をちらつかせることで、米国との対話に向けた一歩を踏み出した。写真は2月、平壌で行われた軍事パレードに登場した大陸間弾道ミサイル。提供写真(2018年 ロイター/KCNA) 北朝鮮は非核化の可能性をちらつかせることで、米国との対話に向けた一歩を踏み出した。しかしその先に待ち受けるのは長くてより険しい道のりで、結局は過去と同じように米国や西側にとって何の成果もなく終わる公算が大きい。 かつて北朝鮮問題に携わった米政府の複数の元高官は、韓国が明らかにした北朝鮮の申し出が、米国との協議を通じて北朝鮮の核・ミサイル開発停止と非核化につながるかどうか疑わしいとみている。 これらの元高官によると、北朝鮮の意思を確かめたり、接触による情報収集を試みる価値はあるだろうが、北朝鮮側が実際に非核化する可能性は実質的にゼロだという。 ジョージ・W・ブッシュ政権で北朝鮮との交渉責任者

    北朝鮮の「非核化」は実現されるか 悲観的結末を予想する理由
  • 香港民主化を率いる若きリーダーの終わりなき闘い

    「雨傘革命」の占拠が終わっても、公正な選挙を求める闘いを続ける決意の黄(当時17歳) Lam Yik Fei-Bloomberg/GETTY IMAGES <ノーベル平和賞候補に推薦された「雨傘革命」のリーダー、ジョシュア・ウォンは、今も自由を守る闘いの先頭に立ち続ける> 僕がノーベル賞候補に? インターネットでニュースを見ていた黄之鋒(ジョシュア・ウォン)はわが目を疑った。もっともニュースに取り上げられるのは慣れっこだ。何しろ彼は2014年に香港で起きた民主化運動「雨傘革命」の発起人の1人。当時はまだ17歳だった。 共和党のマルコ・ルビオ上院議員ら超党派の米議員団が2月初め、21歳になった黄と彼の同志をノーベル平和賞の候補に推薦した。長年イギリスの統治下で自由と繁栄を享受し、今は中国の特別行政区となった香港。その香港の自由を守ろうとした黄らの非暴力の運動を、今こそ再評価すべきだというのだ

    香港民主化を率いる若きリーダーの終わりなき闘い
  • 世界初、ブロックチェーン技術活用で不動産賃貸契約の情報システム

    3月9日、積水ハウスは、ブロックチェーン技術を活用して不動産賃貸契約を実行する新たな「情報システム」を2018年夏以降に首都圏で稼働させる。不動産分野で同技術を駆使したシステムによる格的なビジネス展開は、世界でも初めてとみられる。写真は都内で2016年9月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai) 積水ハウス<1928.T>は、ブロックチェーン技術を活用して不動産賃貸契約を実行する新たな「情報システム」を2018年夏以降に首都圏で稼働させる。不動産分野で同技術を駆使したシステムによる格的なビジネス展開は、世界でも初めてとみられる。物件情報収集から入居契約まで手元のアプリで手続きが可能となり、コストや時間を大幅に削減できる。 同社はロイターの取材に対し、今回のシステム導入について、不動産取引の透明性や利便性を高めて市場の活性化を図り、将来的には提携先を拡大しながら、不動産業界にお

    世界初、ブロックチェーン技術活用で不動産賃貸契約の情報システム
  • 米朝首脳会談は極めてリスクの高いギャンブル

    アドバイザーの言うことを聞かず、はったりをかますトランプも不安のタネ Leah Millis-REUTERS <史上初の米朝首脳会談は大きな前進だが、北朝鮮の真意はもちろん制御不能のトランプの言動も不安要因> ドナルド・トランプ米大統領が北朝鮮の最高指導者、金正恩・朝鮮労働党委員長の招待を受け入れ5月までに米朝首脳会談に応じる。韓国大統領の特使として訪朝した鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家保安室長は、8日夜にホワイトハウスで会見し、そう明らかにした。一方サラ・サンダース米大統領報道官は、会談は実施されるが「時期と場所は未定」と語っている。 3月5日に金正恩と会談した鄭義溶は、金正恩からの招待状をトランプに自ら手渡した、と言う。隔世の感がある。かつてトランプは金正恩をバカにして「若造のロケット・マン」と呼び、反発した北朝鮮の国営メディアはトランプを「精神錯乱したアメリカの老いぼれ」と嘲っていた

    米朝首脳会談は極めてリスクの高いギャンブル
  • 日本がタイ版新幹線から手を引き始めた理由

    写真の台湾のような新幹線方式の高速鉄道がタイに走るのはいつ? Maurice Tsai-Bloomberg/GETTY IMAGES <中国に抵抗するため日は熱心に推進していたが、軍事政権下のタイの政治状況を嫌い始めた> 日にとって、タイへの影響力を維持することは、中国に対抗する上での重要課題だったはず。ところが先頃、高速鉄道建設計画で日とタイの話し合いがまとまらなかったというニュースが流れた。 このニュースはタイでは大きく報じられており、計画の先行きを危ぶむ声も上がっている(タイ政府は計画中止を否定)。これにより、今後の両国関係に思わぬ波紋が生じる可能性もある。しかしそもそも、なぜこのような事態に至ったのか。 日とタイはかなり前から、タイの首都バンコクと北部のチェンマイを結ぶ新幹線方式の高速鉄道建設に日投資する計画を協議してきた。日側には、タイへの影響力を強めつつある中国

    日本がタイ版新幹線から手を引き始めた理由
  • プーチン過激化「世界が破滅しても核兵器で報復する」

    3月3日、モスクワで選挙演説をしたプーチン Alexei Nikolsky/Kremlin/REUTERS <3月18日に大統領選を控え、ますます強い指導者を演じるプーチンにとって、頼りは核兵器だけ?> ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、敵から核攻撃を受ければ「たとえ世界の終わりになろうと」迷わず核攻撃で報復する、と警告した。 3月18日の大統領選を前に、プーチンはロシア政府寄りのテレビ番組の司会者とのインタビューに応じ、歯に衣着せぬ発言がインターネットで公開された。 有力な対抗馬がおらず、プーチン4選は確実とされるが、近年ロシアの投票率は過去最低に落ち込んでいる。それを懸念してか彼は最近、外国の攻撃からロシアを守る最後の砦は自分しかいない、と言わんばかりの強硬な発言を連発し、メディアの注目を集めている。「強いロシア」を実現できる「強い大統領」が売りだ。 【参考記事】ロシアが誇る「無

    プーチン過激化「世界が破滅しても核兵器で報復する」
  • 王毅外相「精日(精神的日本人)」に激怒――全人代第二報

    3月8日、王毅外相は全人代における外交関係の記者会見を行なった。記者から出た「精日をどう思うか」という質問に声を荒げて「中国人の堕落者だ!」と激怒。精日とは何か、中国ではいったい何が起きているのか? 王毅外相激怒 3月8日、中国時間の午前10時から12時頃まで、王毅外相は全人代(全国人民代表大会)恒例の、外交問題に関する記者会見を行なった。 内外記者からの22個ほどにわたる質問に答えて、席を離れようとした瞬間の出来事だった。南京に社がある「現代快報」の記者が大声で質問した。 「外相、外相! ここのところ"精日"分子が民族の最低ラインを越えた挑発を行なっていることを、あなたはどう見ていますか?」 既に質問を終了させて立ち上がっていた王毅外相は、この質問に激しく怒りだし、 「中国人の堕落者だ!」 と声を荒げて答えた。 いつものように、右手の人差し指を突き出し、顔は怒りに醜く歪み、吐き捨てるよ

    王毅外相「精日(精神的日本人)」に激怒――全人代第二報
  • 中国の天宮1号が大気圏に再突入、いよいよ迫る!? 日本北部も注意ゾーンに

    中国の軌道上実験モジュール「天宮1号」が、3月27日から4月10日までの間に、大気圏に再突入するとの最新予測が明らかに> 2016年3月以降、制御不能のまま宇宙空間を彷徨い続けている中国の軌道上実験モジュール「天宮1号」が地球と衝突する可能性については、これまでも幾度となく報じられてきた。そして、いよいよ、その"Xデー"が近づこうとしている。 3月27日から4月10日までの間に再突入 連邦研究開発センター(FFRDC)を運営するアメリカのエアロスペース・コーポレーションは、「2018年4月3日から前後1週間、すなわち、3月27日から4月10日までの間に、天宮1号が大気圏に再突入する」との最新予測を明らかにした。欧州宇宙機関(ESA)でも、3月29日から4月9日までのいずれかと予測しており、エアロスペース・コーポレーションの予測とほぼ一致している。 はやぶさの大気圏再突入の様子 天宮1号が

    中国の天宮1号が大気圏に再突入、いよいよ迫る!? 日本北部も注意ゾーンに
  • ドゥテルテ大統領、超法規的殺人に関する捜査に「協力するな」と指示

    <大量殺人の共謀の疑いでICCに告発されたフィリピンのドゥテルテ大統領、容疑を全面否定、徹底抗戦の構え> フィリピンのドゥテルテ大統領が推進している麻薬犯罪関連容疑者に対する超法規的殺人の政策が「人権侵害や大量殺人の疑いがある」として国際機関による捜査が始められたことを受けて、ドゥテルテ大統領が警察官や兵士に対し「一切捜査に協力するな」と指示したことが明らかになった。 3月1日に出身地のミンダナオ島ダバオで警察のエリート部隊を前にして演説したドゥテルテ大統領は「国際組織の捜査官による捜査で人権の話になったりした場合、捜査官がどこの誰であれ、私の命令は答えるな、関わるなである」と述べて、捜査への非協力、捜査拒否を「命令」した。 これは2017年4月にフィリピン人弁護士のジュード・サビオ氏が麻薬関連犯罪容疑者に対するフィリピン警察などによる現場での殺害、いわゆる超法規的殺人は人権侵害や大量殺人

    ドゥテルテ大統領、超法規的殺人に関する捜査に「協力するな」と指示
  • クロヒョウ食べて逮捕のタイ建設会社社長が、ミャンマー原生林に道路建設

    <東南アジア有数の原生林を破壊する道路建設を計画した建設会社社長が、保護動物を密漁して捕まっていたことがわかり、反対派はカンカン> タイ最大手の総合建設会社「イタリア・タイ・デベロップメント(ITD)」がタイ西部とミャンマー南部を結ぶ高速道路建設計画を発表した。ところがこの高速道路の建設予定地に大規模な原生林地帯があることから、自然破壊につながるとして3月4日にタイの首都バンコクを中心に建設計画反対のデモが行われた。 反対派の人々は単にミャンマーの森林破壊だけでなく、建設を進めるITDの社長が2月にタイ国内の野生保護区で野生動物を違法に密猟した容疑で逮捕されたことも取り上げ、自然破壊、環境破壊、動物密猟の「張人」と批判、計画の撤廃を求めている。 東南アジア有数の原生林に高速道路計画 タイ国内の報道などによると、高速道路建設計画は、タイ西部とミャンマー南部のダウェイ経済特区を結ぶ全長約15

    クロヒョウ食べて逮捕のタイ建設会社社長が、ミャンマー原生林に道路建設
  • 「パートナーに手を握ってもらうと、痛みが和らぐ」

    <「肉体的な痛みのあるパートナーの手を握ると、脳波がより同期して痛みが消えていく」という研究論文を発表された> 恋人やパートナーに手を握ってもらうと、愛情を感じたり、安心感を覚えたりするものだが、このような精神的な作用にとどまらず、肉体的な痛みを和らげる効果もあるようだ。 アメリカのコロラド大学ボルダー校とイスラエルのハイファ大学の研究プロジェクトは、学術雑誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」において、「肉体的な痛みのあるパートナーの手を握ると、呼吸や心拍数だけでなく、脳波が同期し、パートナーに感情移入するほど、脳波がより同期して、パートナーの痛みが消えていく」という研究論文を発表した。 が娘を出産する際の経験から着想した この研究プロジェクトは、研究論文の筆頭著者であるコロラド大学ボルダー校の研究員パベル・ゴールドスタイン氏の経験から着想したもの。 が娘を出産する際、ゴールドスタ

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  • ゾウに踏み潰されるロヒンギャ、すみかを追われて感電死するゾウ

    <ゾウの難民襲撃を伝える報道の裏で、ゾウも居住地を荒らされるばかりか「エサ難民」に...> バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで、野生のゾウによる襲撃が相次いでいる。 バングラデシュ南東部コックスバザール県クトゥパロンは長い間、野生のアジアゾウの生息地だった。しかし2016年8月以降にミャンマー(ビルマ)を追われたロヒンギャたちが国境を越えて格的に避難を開始。コックスバザールに設けられたキャンプは現在では世界最大級の規模に膨れ上がっている。 ロヒンギャに新たな脅威「ゾウ」 ゾウによる襲撃事件は、度々報告されてきた。2017年9月にはクトゥパロンのキャンプで男性2人が、森のそばにテントを張って寝ていたところをゾウに踏みつぶされて死亡した。その翌月には同県バルカリのキャンプで子供3人と女性1人が深夜の襲撃で殺された。バングラデシュの英字紙インディペンデントによると、ゾウが現れたのは深夜1

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  • ポピュリスト大統領が次はメキシコに誕生する?

    <元メキシコ市長のロペス・オブラドールが当選すれば、強硬路線の下で対米政策は様変わりする> 7月1日の大統領選が近づくにつれて、今度はメキシコの有権者が既存政治への怒りをぶちまけることになりそうだ。 イギリスのEU離脱、アメリカトランプ大統領当選、フランスのマクロン大統領当選......。このところポピュリズムが世界中で炸裂しているが、次はメキシコでポピュリストの指導者が生まれるかもしれない。 だが、最有力候補に新味はない。政界に入って40年を超え、新興左派政党「国家再生運動」党首のアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(64)だ。 彼はメキシコ市長の座を捨てて挑んだ06年と12年の大統領選で敗北。ベネズエラのチャベス前大統領のような左派ポピュリストのイメージを拭えなかったからだ。特に僅差で敗れた06年の大統領選後には、自分こそ「正当な大統領」だと主張して、かえって国民の信頼を損ねた

    ポピュリスト大統領が次はメキシコに誕生する?
  • 「アメリカとは対話しない、韓国の仲介も無駄」金正恩のホンネ

    <対外的には米朝対話に積極的な姿勢を見せた金正恩だが、周辺の幹部に対しては「アメリカと対話するつもりはない」という心を明かしていた> 北朝鮮の金正恩党委員長は5日、韓国の文在寅大統領が派遣した特使団と、4時間以上にわたり面談。南北首脳会談開催に関して合意に達した。それに先駆けて金正恩氏は、妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長や、金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長兼統一戦線部長を特使として韓国に派遣した。 金与正氏は、実現しなかったものの韓国でペンス米副大統領と接触する予定だったと伝えられており、金英哲氏も韓国高官との会談で、「米国との対話の扉は開かれている」と表明していた。 しかし、こうした対話に積極的と見える姿勢とは裏腹に、金正恩氏は国内に向け、「米帝(アメリカ)と対話するつもりはない」との音を明かしていたとの情報がある。 恐怖政治がネック 北朝鮮国内にいるデイリーNKの高位情

    「アメリカとは対話しない、韓国の仲介も無駄」金正恩のホンネ
  • 南北首脳会談に動き出した朝鮮半島、米朝対話は実現するか

    <平昌オリンピックから始まった南北対話ムードを、トランプ政権はじゃませず概ね静かに見守ってきた。大統領より下位レベルで対話に応じるなど突破口は開けるか> 朝鮮半島の危機を不安な気持ちで見守ってきた人々にも、少しはホッとできる展開と言えるだろうか。この数週間、アメリカ北朝鮮も、相手を壊滅させるという脅しを口にしていない。それどころか、3月5日には韓国の特使団が北朝鮮の首都・平壌を訪問。世界を破滅的な戦争に巻き込みかねない危機的な状況を打開するために、北朝鮮の最高指導者である金正恩朝鮮労働党委員長と会談を行った。北朝鮮の朝鮮中央通信は6日、金正恩は南北首脳会談に向けて「満足のいく合意」を得らた、と報じた。 会談に先立って韓国・平昌で開催された冬季オリンピックは、スポーツイベントとしてだけでなく、政治的なイベントとしても大きな成功をおさめた。南北朝鮮はこの大会に、統一旗の下、合同チームとして出

    南北首脳会談に動き出した朝鮮半島、米朝対話は実現するか