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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (15)

  • 【動画】生きた筋肉で動くロボット開発、東大

    生きた筋肉組織を利用して人間の指の動きを模倣するロボット。(2018 Shoji Takeuchi, Institute of Industrial Science, The University of Tokyo) 人間と機械の境界はどんどん曖昧になってきている。東京大学の研究チームが、ロボット工学にラットの筋肉組織を用いる新しい手法を開発した。 ロボット工学の専門誌『Science Robotics』に発表された論文によると、この「バイオハイブリッド」ロボットは人間の指の見た目と動きを模している。動画では、ロボットが関節を曲げ、輪を引っ掛けて持ち上げ、下に置く様子を見ることができる。一見、簡単そうな動作だが、より進んだ、生物に近いロボットを作るための基礎になると研究者らは言う。(参考記事:「私はこうして「世界初の公認サイボーグ」になった」) 論文を執筆した東京大学生産技術研究所教授の竹

    【動画】生きた筋肉で動くロボット開発、東大
  • 深海でじっとしていると長生きに、最新研究

    深海には、数百年生きる生物がいる。(PHOTOGRAPH BY REINHARD DIRSCHERL, ALAMY) もしあなたがベニサンゴだったら、死ぬまでにやってみたい夢を全てかなえる時間は十分にあるだろう。ただし、ベニサンゴにできることは大きく限られているのだが。 500年生きるベニサンゴをはじめ、一部の海洋生物は驚くほど長生きする。それに比べたら、人間の寿命などあっという間だ。なぜそんなに長生きなのか。このほど学術誌「英国王立協会紀要B」に掲載された論文が、長寿の秘密に迫った。 深海生物は長生き 論文の筆頭著者でスペイン、バルセロナ大学の博士候補生イグナシ・モンテロ・セラ氏は、研究仲間とともに過去の研究記録を掘り起こし、世界中に生息する200種以上の生物の推定寿命を調べた。すると、サンゴ、海藻、海綿、ウミトサカなどの動かない生物、つまり付着生物が、深い海にすむほど長寿である傾向が明

    深海でじっとしていると長生きに、最新研究
  • 「黒死病」はネズミのせいではなかった?最新研究

    ジョージ・M・サットン鳥類研究センターのクマネズミ(Rattus rattus)。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 中世の欧州やアジアで大流行し、多くの人々の命を奪ったペスト。その原因であるペスト菌は、ネズミによって拡散されたと長い間信じられてきた。だが、犯人は別にいたようだという結果が最新の研究で示され、論争を呼びそうだ。 論文は1月15日付けの科学誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表された。それによると、欧州の人口の3分の1が死亡した「黒死病」と呼ばれる14世紀のペストの大流行を含め、14世紀から19世紀初頭まで続いた世界的流行では、主にヒトに寄生するノミとシラミが細菌を媒介していたと示唆されている。 「疫病は、人類の歴史を大きく変えてきました。ですから、どうやって拡大したのか、なぜあれほど

    「黒死病」はネズミのせいではなかった?最新研究
  • 人為的な地震は150年間で728件発生、最新報告

    8万人以上の死者・行方不明者を出した2008年の四川大地震(M7.9)、記憶に新しい2015年のネパール大地震(M7.8)も人為的な地震だったという。 地震は予測のできない天災だと考えられているが、最近ではそうとばかりは限らないようだ。 10月4日付けの学術誌「Seismological Research Letters」に発表された研究によると、過去約150年の間に、人間の活動が原因の地震が728カ所で起こったという。人間が地震活動に影響を及ぼす例があることは以前から知られていたものの、マグニチュード7.9という大地震も引き起こしたという発表は、他の研究者らを驚かせている。(参考記事:「【動画】奇怪!「呼吸」する道路を撮影」) 地震の回数は現在、世界の一部地域で明確な増加を見せている。自然に起こる地震と同じく、人為的な地震も命に関わる危険をはらんでいる。そうした地震が人間や環境に及ぼす影

    人為的な地震は150年間で728件発生、最新報告
  • 温暖化で魚が小型化している、最新研究、反論も

    群れで泳ぐタイセイヨウイサキの仲間(Haemulon sciurus)。(PHOTOGRAPH BY BRIAN J. SKERRY, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 気候変動による海水温の上昇と海水に溶ける酸素の減少によって、マグロやハタから、サケ、オナガザメ、タラに至るまで、数百種の魚がこれまで考えられていた以上のペースで小型化している。8月21日付の科学誌「Global Change Biology」誌に掲載された論文でそんな結論が導き出された。 海水の温度が上昇すると、海の生きものの代謝が盛んになる。そのため、魚やイカをはじめ、生物は海水からより多くの酸素を取り込む必要が生じる。しかしその一方で、海水に溶ける酸素の量は水温が高くなるほど減る。この酸素の減少は、多くの海ですでに起きていることが指摘されている。(参考記事:「世界最大のサンゴ礁で大量死、豪政府

    温暖化で魚が小型化している、最新研究、反論も
  • 雨が増えて水質汚染が拡大する、最新研究

    米国大西洋沿岸の富栄養化により2015年8月に発生した藻類ブルーム。(PHOTOGRAPH BY JOSHUA STEVENS, NASA EARTH OBSERVATORY) 気候変動によって降水量が増加すると、川や海に過剰な窒素が流入し、水質が大幅に低下するとする研究論文が、このほど科学誌『サイエンス』に掲載された。水循環サイクルの強度が増すことによって、窒素の流入量が2100年までに20%近く増加すると予想している。 人間は、農業や化石燃料の使用を通して窒素やリンを排出している。雨が降ると、こうした人間活動による窒素やリンが川や海に流入し、富栄養化が起こる。(参考記事:「有毒な藻の大繁殖、各地で増加のおそれ」) 富栄養化は、有害な藻類が大発生する「藻類ブルーム」を引き起こしたり、「デッドゾーン(死の海域)」と呼ばれる貧酸素水塊の原因となることで、川や海の生態系はもちろん、人間の健康や

    雨が増えて水質汚染が拡大する、最新研究
  • ネコは自ら家畜化した、遺伝子ほぼ不変、最新研究

    英語で「タビーキャット(tabby cat、縞模様や、縞が途切れたぶち柄の毛皮を持つネコの総称)」と呼ばれるネコのうち、ぶち柄が登場したのはごく最近だった。その遺伝子の起源はオスマン帝国時代初期の14世紀に遡り、のちにヨーロッパやアフリカで広まっていった。 とはいえ、こうした模様がイエネコで一般的になったのは18世紀になってからのこと。ネコの愛好家たちが愛玩用の品種を作るためにあえて特定の性質を持つネコを選ぶようになったのは19世紀になってからだった。 米国では7400万匹が飼われている つまりネコは大きな変化を経ないまま、人間と一緒に暮らす仲間になったのだと、論文の共著者で進化遺伝学者のイヴァ=マリア・ガイグル氏は言う。イエネコはヤマネコとよく似ているものの、単独行動を好まず、人間や他のネコがいる環境を受け入れている。(参考記事:「ナショジオだから撮れた!ビッグキャットたち」) こうした

    ネコは自ら家畜化した、遺伝子ほぼ不変、最新研究
  • ネコは自ら家畜化した、遺伝子ほぼ不変、最新研究

    古代のネコの遺伝子を分析したところ、ぶち模様のネコは中世になるまでは存在しなかったことがわかった。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) イエネコ(家畜化したネコ)の拡散に関する研究の一環として行われたDNA分析から、ネコは人間が家畜化したのではなく、自ら人と暮らす道を選んでいたことが明らかになった。その間、彼らの遺伝子は、野生のヤマネコの遺伝子からほとんど変わることがなく、ささやかな変化のひとつは、かなり最近になってから「ぶち柄」の毛皮が登場したことくらいだった。(参考記事:「動物大図鑑 イエネコ」) 研究者らは、古代ルーマニアのネコの死骸からエジプトのネコのミイラ、現代アフリカのヤマネコに至るまで、過去9000年間に存在した200匹以上のネコのDNA調査を行った。6月19日付けの学術誌「Nature Eco

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  • 【解説】温暖化で生物は?人はどうなる?最新報告

    先ごろ行われた全米規模の調査で、米国南西部で春の到来が20日も早まっていることが分かった。その北限は、写真の木が花を付けているニューヨーク植物園にまで達する。(PHOTOGRAPH BY DIANE COOK & LEN JENSHEL, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 最初に反応したのはおそらく低木だった。19世紀、米国アラスカ州の北極圏のハンノキや、花をつけるヤナギは、幼い子どもの背丈を超えることはなく、高さ90センチほどしかなかった。だが化石燃料の消費で気温が上がり、生育期間が長びくと、倍以上の高さになって生い茂った。今、その多くは180センチを超えている。 低木が大きくなると、ヘラジカがやってきた。20世紀以前には、アラスカ北部を東西に走るブルックス山脈をめったに越えなかった動物だ。現在、細長い脚のシカは北極圏の川沿いを闊歩し、深い雪の上に顔を出す植物が

    【解説】温暖化で生物は?人はどうなる?最新報告
  • 木星の芸術的な最新画像、「まるでゴッホの絵」

    木星表面の謎の黒点をとらえた新しいカラー強調画像からは、渦巻く嵐の大集団が見えてきた。(PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH/SWRI/MSSS/ROMAN TKACHENKO) NASAの木星探査機ジュノーが、新たにすばらしい画像を撮影した。 ジュノーが木星周回軌道に入ったのは2016年7月4日のこと。3枚の太陽電池パネルを広げて風車のように回転しながら飛行するこの探査機は、それから木星に接近するたび、表面を覆う縞模様を詳しく観察してきた。雲からなる縞模様には、ところどころ楕円形に渦を巻いた嵐が見られる。(参考記事:「祝!探査機ジュノーが木星周回軌道に、偉業を解説」) ジュノーが初めて見せてくれた木星の極地方には、こうした嵐がいくつもあった。有名な大赤斑も嵐の1つで、この数十年でだいぶ小さくなったものの、依然として地球より大きい。(参考記事:「木星の大赤斑上空は1

    木星の芸術的な最新画像、「まるでゴッホの絵」
  • ティラノサウルスはこんな顔だった、最新報告

    新種ダスプレトサウルス・ホルネリの外皮の想像図。顔面骨に残った跡の分布から再現した。(ILLUSTRATION COURTESY DINO PULERÀ) ティラノサウルス科の恐竜の顔が、これまでにない精度で再現された。状態の良い7500万年前の化石から、古生物学者たちが作り上げたものだ。研究成果は3月30日に科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。 この頭骨化石は、ダスプレトサウルス・ホルネリ(Daspletosaurus horneri)と命名された新種だ。白亜紀後期に、現在の米モンタナ州北部からカナダ、アルバータ州南部にまたがる地域を闊歩していた。研究者たちは骨に残った痕跡から、その顔は平らなうろこで覆われ、現生のワニの一種であるクロコダイルのように、極めて敏感な触覚を備えていただろうと話す。(参考記事:「ワニのアゴは人間の指先より敏感」) 米ノースイースト・オハイオ医

    ティラノサウルスはこんな顔だった、最新報告
  • 気候変動、最新報告書が明かす5つの重大事実

    国土の大半が海抜2m以下という島国キリバスは、海面上昇により水没する危険性が高い。(PHOTOGRAPH BY KADIR VAN LOHUIZEN, NOOR IMAGES, NATIONAL GEOGRAPHIC) 地球の健康診断表とも呼ばれるアメリカ気象学会(AMS)の年次報告書『2015年 気候の現状』が発表された。それによると2015年は19世紀半ば以降では最も高温だった。ほかにも二酸化炭素濃度から熱帯低気圧の発生数まで、いくつかの記録が更新されたという。 報告書は世界62カ国の科学者数百人の協力を得て作成された。とりまとめた米海洋大気局(NOAA)の国立環境情報センターは、声明で「昨年の記録的な暑さは、長期的な地球温暖化の影響と、1950年以降有数の強さのエルニーニョ現象の影響が重なった結果だった」としている。(参考記事:「珍現象:エルニーニョで砂漠が一面の花畑に」) また、「

    気候変動、最新報告書が明かす5つの重大事実
  • DNAを基に予測できるものとは?

    「DNA表現型解析」と呼ばれる最新技術では、DNAを基にその人の何が予測できる? 性癖 顔立ち 笑った表情

  • 最新の重力地図で描いたでこぼこの地球

    ESAのGOCE衛星から送られてきたデータを元に作成した地球の重力場モデル。 Image courtesy ESA/HPF/DLR 押しつぶされた粘土の塊ように見えるこの色鮮やかな物体は、実は史上最も正確な地球重力場のデジタルモデルなのだという。 先週公表されたこの重力地図はジオイドと呼ばれるもので、欧州宇宙機関(ESA)の観測衛星GOCE(Gravity field and steady-state Ocean Circulation Explorer)により作成された。 一般に、地球は比較的滑らかな球体だとたいていの人は考えている。しかし地表の物質は均等に分布しているわけではなく、海水も風や海流により常に移動している。 ジオイドとは、地球の物理的な外見ではなく重力を捉えた姿であり、平均海水面を地球全体に延長したと仮定した場合の形を示すと、コロラド大学の地球物理学者、ジョン・ウォー氏(J

    最新の重力地図で描いたでこぼこの地球
  • 海鳥の90%がプラスチックを誤飲、最新研究で判明

    英国コーンウォールのニューキーで、プラスチックのごみをくわえるセグロカモメの幼鳥。(Photograph by Education Images, UIG/Getty) 海には大量のプラスチックごみが流出している。海鳥のなかには、これを誤って飲み込んでしまうものがいるが、その数は全体の90%、2050年までには100%に達する見込みであることが、最新の研究で明らかになった。 これは、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究チームが先週発表したもので、論文の筆頭著者クリス・ウィルコックス氏は、「体内からプラスチックが見つかる種の数も、その個体数も、毎年数%ずつ急速に増えています」と語る。 増え続けるごみとトラブル 海鳥のプラスチックの誤飲については、数十年前から調査が行われてきた。胃の中からプラスチックが見つかった海鳥は、1960年には5%にも満たなかったが、1980年までには

    海鳥の90%がプラスチックを誤飲、最新研究で判明
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