左派政権、南米10カ国中7カ国に 「ピンク・タイド」最高潮―ブラジル大統領選 2022年11月01日07時08分 (写真左から)コロンビアのペトロ大統領、ペルーのカスティジョ大統領、チリのボリッチ大統領(AFP時事) 【サンパウロ時事】30日に実施されたブラジル大統領選決選投票で労働組合指導者出身のルラ氏が返り咲いたことにより、南米10カ国(カリブ海諸国に区分されるガイアナ、スリナムを除く)のうち7カ国が左派政権となる。南米の「ピンク・タイド」(ピンクの潮、共産主義化=赤化までいかない左傾化)は最高潮を迎えている。 ルラ氏、低下した国際発言力回復へ アマゾン保護でも主導権―ブラジル大統領選 中南米は地政学的に「米国の裏庭」と呼ばれ、各国は伝統的に親米保守政権によって治められてきた。しかし、一向に改善しない汚職構造や社会格差に怒りを募らせた貧困層や中間層は、次第に「弱者の味方」を任じる左派に