「検査の過失責任負わず」 知床事故訴訟、国が争う姿勢―東京地裁 2023年11月30日17時02分 東京地裁=東京都千代田区 北海道・知床半島沖で起きた観光船「KAZU I(カズワン)」の沈没事故で、事故は国の不十分な船体検査が原因だとして、死亡した甲板員の両親が国に計約1億800万円の賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が30日、東京地裁(大寄麻代裁判長)で開かれた。国は「検査は日本小型船舶検査機構(JCI)の業務で、検査に過失があったとしても国は賠償責任を負わない」と争う姿勢を示した。 調査報告書「思っていた通り」 乗客家族ら責任追及に期待も―知床観光船事故 両親の代理人弁護士は弁論後の取材に、今後追加提訴するなどしてJCIにも訴訟への参加を求める考えを示した。 社会 コメントをする