実質賃金と毎月勤労統計をめぐるQ&A 参考値の前年比は▲0.3%(試算) 中里透 マクロ経済学・財政運営 経済 #実質賃金 毎月勤労統計の「不正調査」をめぐる問題に関して、昨年(2018年)の実質賃金の前年比がプラス・マイナスいずれだったのかということが大きな注目を集めている。国会では連日この問題が議論され、「参考値」(共通事業所の実質賃金のデータ)の開示が強く求められている。こうした中、2月22日には名目賃金の「実質化をめぐる論点」を審議するための検討会が厚生労働省に設置された。そこで、以下ではこの問題についてQ&形式で論点整理を行ってみることとしよう。 Q1.いま話題となっている2018年の実質賃金(参考値(共通事業所系列))は、実際のところどのような状況となっているのでしょう? A1.厚生労働省からは18年通年の参考値のデータは名目・実質ともに公表されていませんが、すでに公表されてい
![実質賃金と毎月勤労統計をめぐるQ&A 参考値の前年比は▲0.3%(試算)/中里透 - SYNODOS](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bb3d25c4055d43b7bc055c6f7c2da9b30ba29f85/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsynodos.jp%2Fwp2%2Fwp-content%2Fuploads%2F2021%2F06%2Fmoney-2696236_640.jpg)