2020年9月末、埼玉県狭山市内で大規模な猫の「多頭飼育崩壊」が発生。“ふん尿の山になっていた”という劣悪な環境の現場は、飼い主不在のまま約50匹もの猫が取り残されていました。 人間の身勝手で生み出されてしまった不幸な猫たちを、行政と保護団体の連携により約7カ月の期間をかけて救出。最終的にレスキュー・保護した猫の数は65匹にのぼりました。 多頭飼育崩壊とは、たくさんの動物を不妊手術を行わないまま飼育したり、家の中と外を自由に行き来させたりすることで動物の妊娠と出産を助長し、いたずらに個体数を増加させてしまった結果、飼育者が動物を管理しきれなくなる状態のこと。 環境省が発表した平成30年度の資料では125自治体(都道府県、政令市、中核市)への多頭飼育に関する苦情が2064件寄せられています。 ねとらぼでは、行政からの相談でレスキューに参加した「さやま猫の会」を取材。今回の事件の経緯や「生き延