妊婦への新型コロナウイルスのワクチン接種によって、抗体が赤ちゃんに移行していることが確認できたとする研究結果を国立病院機構三重病院などのグループがまとめました。 接種によって、妊婦と産まれてくる赤ちゃんを守ることにつながるとしています。 国立病院機構三重病院の菅秀副院長らのグループは、ファイザーの新型コロナワクチンを2回接種した妊婦146人の出産後の血液とへその緒から採ったさい帯血を分析し、ウイルスの働きを抑える中和抗体がどれくらいあるか調べました。 その結果、中和抗体の値は、さい帯血では母親の血液の1.68倍あり、妊婦にワクチンを接種すると胎盤を通じて抗体が赤ちゃんに移行することが確認できたということです。 2回目のワクチンをいつ接種すると移行する抗体の値が高くなるか分析すると、最も高かったのは妊娠28週から34週の間でしたが、妊娠初期や出産に近い時期に接種した場合でも一定程度高い水準の
(写真:ロイター) 新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンをいち早く実用化し、一躍、世界有数の製薬企業となった米モデルナ。来日したステファン・バンセルCEO(最高経営責任者)が9月14日、東京都内で記者会見を行い、事業の展望や日本市場への期待を語りました。 46の開発プログラム バンセルCEOが記者会見で最も強調したのは、mRNAのワクチン・治療薬としての可能性です。バンセル氏は、生物の遺伝情報が4種類の塩基で構成されていることを、2進法をとるコンピューターになぞらえ、mRNA医薬を「デジタルメディスン」と表現。「モデルナはコロナワクチンの会社ではなく、非常にエキサイティングなプラットフォームであるデジタルメディスンmRNAを有する会社だ」と話しました。 バンセルCEOによると、モデルナでは今年8月時点で46の開発プログラムが進行中。新型コロナ、季節性インフルエンザ、RSウイルスなどの
当初10月以降とされていたオミクロン株対応ワクチンですが、高齢者など4回目接種対象者については9月中旬に接種開始が前倒しされることになりました。 オミクロン株対応ワクチンについて現時点で分かっていること、分かっていないことについてまとめました。 オミクロン株対応ワクチンって何?オミクロン株対応ワクチンの作用機序(フィンランド保健福祉研究所の資料より筆者作成) オミクロン株対応ワクチンは、名前の通りオミクロン株にも効果が期待されるワクチンです。 従来のmRNAワクチンは、野生株(流行初期の新型コロナウイルス)のスパイク蛋白を細胞内で作り出し、これに対して免疫が作られることで新型コロナウイルスの感染や重症化を防いでいました。 しかし、オミクロン株はこれまでの新型コロナウイルスから大きく変異したため、従来のmRNAワクチンでは感染を防ぐことが難しくなっていました(一方、重症化を防ぐ効果はオミクロ
アメリカCDC=疾病対策センターは1日、モデルナとファイザーなどがそれぞれ開発した、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応するワクチンについて、追加接種としての使用を正式に推奨すると発表しました。これによりアメリカでは、オミクロン株に対応したワクチンでの追加接種が始まることになります。 CDCの専門家委員会は、1日、モデルナとファイザーなどがそれぞれ開発した、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応するワクチンを使った追加接種について議論し、賛成多数で推奨するとする意見をまとめました。 これを受け、CDCのワレンスキー所長はこれらのワクチンを追加接種として使用することを正式に推奨すると発表しました。 ワクチンはいずれも、オミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応する成分と、従来の新型コロナウイルスに対応する成分の2種類を含む「2価ワクチン」と呼ばれるタイプで、モデルナのワクチンは18歳以
9月1日、米疾病対策センター(CDC)は、新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「BA.4」と「BA.5」に対応した米ファイザー・独ビオンテックと米モデルナの改良版ワクチンについて、12歳以上を対象に追加(ブースター)接種に使うよう推奨した。写真は4月、ミシガン州ウォーターフォードで撮影(2022年 ロイター/Emily Elconin) [1日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)は1日、新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「BA.4」と「BA.5」に対応した米ファイザー・独ビオンテックと米モデルナの改良版ワクチンについて、12歳以上を対象に追加(ブースター)接種に使うよう推奨した。
オミクロン株対応ワクチンの最新情報については、こちらをご参照ください。 以下の記事は、過去の情報を参考にしたもので情報が古くなっている点にご注意ください。 「オミクロン株対応ワクチン」は、名前の通りオミクロン株に対しても感染予防効果が期待されているワクチンです。 オミクロン株対応ワクチンが必要となっている背景は何でしょうか? 今あるワクチンは接種せずに、秋以降に接種可能となる予定のオミクロン株対応ワクチンを待った方が良いのでしょうか? なぜオミクロン株対応ワクチンが必要なのか?野生株とオミクロン株(https://doi.org/10.1016/j.chom.2022.07.006を元に筆者作成) そもそもなぜオミクロン株対応ワクチンが開発されたのでしょうか? それは、オミクロン株が、最初に出現した頃の新型コロナウイルス(野生株)と比べて、スパイク蛋白に非常に多くの変異を持つためです。 ス
Meiji Seika ファルマ 米企業の新型コロナの次世代mRNAワクチン「ARCT‐154」、国内導入で協議 Meiji Seika ファルマは8月25日、米国の製薬企業・アークトゥルス セラピューティクス社が開発中の新型コロナウイルス感染症に対する次世代mRNAワクチン「ARCT-154」(開発コード)について、国内導入に向けた協議を進めていると発表した。Meiji Seika ファルマは日本における独占的な開発・販売権の取得を目指している。 ARCT-154はレプリコンワクチンと呼ばれるもので、接種後に抗原タンパクをコードするmRNAが細胞内で複製され、持続的に抗原タンパクがつくられるワクチン。接種量が少なく、ワクチンの効果が長く持続することが期待されている。ARCT-154はこれまでに、オミクロン株などの変異株に対しても有効性が期待できるデータが示されている。 Meiji Sei
A healthcare worker administers a dose of the Pfizer-BioNTech Covid-19 vaccine at an Oklahoma County Health Department Vaccine Clinic in Oklahoma City, Oklahoma, U.S., on Wednesday, Nov. 17, 2021. Photographer: Nick Oxford/Bloomberg 米モデルナは米ファイザーとドイツのビオンテックを提訴した。両社が新型コロナウイルスワクチン開発で使用した技術はモデルナの特許を侵害していると主張しており、ワクチン有力企業による大規模な法廷闘争に発展しそうだ。 モデルナはファイザーとビオンテックが新型コロナウイルスワクチン「コミナティ」の開発で、メッセンジャーRNA(mRNA)テクノ
アメリカの製薬会社モデルナは、新型コロナウイルスの変異ウイルスでオミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応するワクチンについて、FDA=アメリカ食品医薬品局に緊急使用の許可を求める申請を行ったと発表しました。 製薬大手のファイザーなどもオミクロン株対応のワクチンの申請を行っていて、秋以降の接種を見据えた製薬会社の動きが相次いでいます。 モデルナは、23日、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応するワクチンについて、緊急使用の許可を求める申請をFDAに対して行ったと発表しました。 ワクチンは、オミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応する成分と、従来の新型コロナウイルスに対応する成分の2種類を含む「2価ワクチン」と呼ばれるタイプで、18歳以上の追加接種について申請を行いました。 モデルナは現在、ワクチンの臨床試験を進めているとしていて、FDAの許可が得られれば、9月にもワクチンを出荷
アメリカの製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックは、新型コロナウイルスの変異ウイルスでオミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応するワクチンについて、FDA=アメリカ食品医薬品局に緊急使用の許可を求める申請を行ったと発表しました。 アメリカでは、秋以降の追加接種に使われるワクチンについて、現在のワクチンに変異ウイルスのオミクロン株に対応する成分を加えたものを開発するようFDAが製薬会社に推奨していました。 こうした中、ファイザーとビオンテックは22日、オミクロン株に対応するワクチンについて、緊急使用の許可を求める申請をFDAに対して行ったと発表しました。 ワクチンは、オミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応する成分と、従来の新型コロナウイルスに対応する成分の2種類を含む「2価ワクチン」と呼ばれるタイプで、12歳以上の追加接種について申請を行いました。 会社側によりますと、ワクチ
イギリスは、アメリカの製薬大手モデルナが開発したオミクロン株に対応した新型コロナウイルスのワクチンを承認したと発表しました。 現地メディアは、オミクロン株対応のワクチンが承認されたのは、世界で初めてだとしています。 イギリスの規制当局は15日、モデルナが開発したオミクロン株の「BA.1」と従来の新型コロナウイルスの2種類に対応する「2価ワクチン」というタイプのワクチンを18歳以上の追加接種として承認したと発表しました。 オミクロン株のうち感染者に占める割合が多い「BA.4」と「BA.5」に対しても良好な免疫反応を示すことが確認されたとしています。 現地メディアは、オミクロン株対応のワクチンが承認されたのは、世界で初めてだとしています。 ワクチンの安全性などを管理するイギリスの医薬品・医療製品規制庁は「この2価ワクチンは、ウイルスが進化し続ける中で、私たちを守る武器になる」などとコメントして
新型コロナウイルスのオミクロン株の1つで、国内でも検出されている「BA.2.75」は、現在、ほぼすべてを占める「BA.5」に感染してできた免疫が効きにくいとする動物実験の結果を、東京大学などのグループが公表しました。 この研究は、東京大学医科学研究所の佐藤佳教授らの研究グループ「G2P-Japan」が第三者の査読を受ける前の論文として公表しました。 グループで、「BA.5」に感染したハムスターの血液を使ってウイルスを抑える中和抗体の働きを調べたところ、「BA.2.75」に対しては「BA.5」と比べて12分の1に下がっていたとしています。 また、病原性を調べるため、実際のウイルスをハムスターに感染させると、「BA.2.75」の場合、気管の炎症や肺の損傷を示す値が「BA.5」と同じ程度になったということです。 一方で、ワクチンの効果について「BA.2.75」の特徴を再現したウイルスを作り、3回
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く