当ブログへお越しの方々はご存じ「公認会計士VS特捜検察」、「法廷会計学VS粉飾決算」などのベストセラー書をお書きになっておられる細野祐二氏の新刊書を拝読させていただきました。司法に経済犯罪は裁けるか(細野祐二著 講談社1600円税別) 内容的には、代表作である「特捜検察VS・・・」で著者が記述したところと若干重複する部分もあります。しかしながら、キャッツ事件で粉飾決算の被告人として係争中であり、190日間の勾留期間を経てなお一貫して無罪を主張しておられる方であることや、控訴審判決が下された直後に奥様を御病気で失くしておられることなどを含めて、経済犯罪を裁く「司法制度」の現状に対して強い憤りをおぼえ、その構造変革を強く主張している姿には、かなり大きな衝撃を受けるものであります。また、私のように前作である「法廷会計学VS粉飾決算」を、フォレンジックのための財務分析の教科書として何度も読み返す者
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