デジタル化の衝撃〜日本の出版システムは生き残れるか(2)2008年05月02日04時53分 / 提供: 【PJ 2008年05月02日】− (2)デジタル化は雑誌を痛撃し、日本の出版システムを揺るがしている からのつづき。「文化通信」記者星野渉氏の「日本出版産業の構造変化」は雑誌に焦点をあて出版産業の現状をあぶり出し、聴講者に衝撃を与えた。 書籍は多品種少量生産が基本。製作する出版社からすれば、初版で何部刷るか、定価をどうするか、神経をすり減らす扱いにくい商品。取り次ぎにとっても版型の種類が多く、多品種少量に加え多方面区分け配送が加わり、物流システム構築には長い時間を要し、投資規模も大きかった。小売店舗も事情は同じで、限られたスペースをどの書籍で展開するかは厳しい判断を迫られる難題であった。 これに対し雑誌は、少品種大量生産で、規格もある程度限られており、相対的に画一的な配送また展示が