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ブックマーク / www.unjyou.com (31)

  • 皆川博子『倒立する塔の殺人』 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!) 作者: 皆川博子出版社/メーカー: 理論社発売日: 2007/11メディア: 単行購入: 1人 クリック: 127回この商品を含むブログ (77件) を見る 理論社ミステリーYA!の皆川博子『倒立する塔の殺人』を読みました。えらい、面白かったです。今のところ、理論社のベストはこれかも。以下、感想抜粋。全文はこちら。 戦中の少女たちも、戦後の少女たちも、秘密の約束を交わす少女たちも、とにかく登場するすべての少女たちが謎めいていて、危険な香りを漂わせていて、素敵なのだ。 以下、このを読んだ他のひとの感想。 特に作中作の使い方が絶妙で、そこに仕掛けられたトリックの巧みさには脱帽するしかない。『花の旅、夜の旅』や『死の泉』でも思い知らされたけれど、作中作を使わせたら皆川博子の右にでる人はいないのではなかろうか、と思うほどの見事さ。 http://d.ha

    皆川博子『倒立する塔の殺人』 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜
    umikawauso
    umikawauso 2007/12/27
    少女達の謎が気になるかも。
  • 珠玉の短編集とは本書のための言葉 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    百万のマルコ (創元推理文庫) 作者: 柳広司出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/03/01メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (55件) を見る いやあ、堪能させて頂きましたわ。珠玉も珠玉、どの短編も捨てがたい、味わい深い短編集でした。柳広司『百万のマルコ』、やっぱり柳広司は面白いですね。以下、感想抜粋。全文はこちら。 山椒は小粒でもぴりりと辛い。柳広司のポテンシャルの高さがうかがい知れる、非常に錬度の高い掌編集だった。非常に読みやすいし、広くお勧めしたい。 以下、このを読んだ他のひとの感想。 謎はどれも、それこそ中〜後期の黒後家蜘蛛の会みたいなもんだが、「真を告げるものは」「ナヤンの乱」「一番遠くの景色」あたりが良くできてるかな。 http://d.hatena.ne.jp/firstheaven/20070329/1175190467 マルコが語る

    珠玉の短編集とは本書のための言葉 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜
    umikawauso
    umikawauso 2007/11/29
    珠玉の短編集だとか。気になる。
  • あの頃のメフィスト賞を思い返させる新人 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    リロ・グラ・シスタ―the little glass sister (カッパ・ノベルス) 作者: 詠坂雄二出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/08メディア: 新書 クリック: 10回この商品を含むブログ (33件) を見る 学園という閉鎖空間を舞台とした探偵推理小説。光文社のメフィスト賞とも称されることのあるKAPPA-ONE登竜門から飛び出してきた詠坂雄二が放つ『リロ・グラ・シスタ』は、浦賀和宏・佐藤友哉・西尾維新・北山猛邦といった作家を輩出していたころのメフィスト賞を彷彿とさせる傑作。メフィストを経た20代のミステリ読みに特にお勧め。以下、感想抜粋。全文はこちら。 とにかくこの語り口が魅力的だった。主人公の性質から物語そのものは淡々と進むのだが、そのシニカルでニヒルな口調に思わずにやけてしまい、ぐいぐいと読むことができた。この語り口に加え、学校という閉鎖空間を舞台とした推理探

    umikawauso
    umikawauso 2007/10/11
    語り口が魅力的なんだとか。
  • 三津田信三『首無の如き祟るもの』 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ) 作者: 三津田信三出版社/メーカー: 原書房発売日: 2007/04メディア: 単行購入: 9人 クリック: 108回この商品を含むブログ (139件) を見る はい、傑作。5つ星です。だって、傑作なんだもん。感想はこちら。い、いかん。書きすぎた。 ミステリにはひたすら事件を複雑にすることでその難易度を上げる作品がある一方で、たったひとつのトリックを仕掛けることで難易度を劇的に高める作品がある。書は典型的な後者で、作中には様々な謎が散りばめられているが、それらがすべて「あるひとつの事実」によって完全に説明できるという特徴を持っている。 以下、感想リンク。やはり絶賛されている方が多いですね。この作品はほんとうに読みどころが多くて、また斬新な着眼点でもって感想を書いている方も多かったので、秋山の感想にはないものを、補足するように引用させていただき

    三津田信三『首無の如き祟るもの』 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜
    umikawauso
    umikawauso 2007/09/25
    『厭魅の如き憑くもの』からぼちぼちと。
  • 北原尚彦『首吊少女亭』 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    首吊少女亭 (ふしぎ文学館) 作者: 北原尚彦出版社/メーカー: 出版芸術社発売日: 2007/08メディア: 単行 クリック: 2回この商品を含むブログ (9件) を見る 面白かったー。ああ、こういう作品はすごい好きです。とてもいい読書をしてしまいました。感想はこちら。 収録作のいずれも素晴らしいが、特に気に入ったのは「血脈」「新人審査」「貯金箱」「凶刃」「活人画」「遺棄船」「愛書家倶楽部」「首吊少女亭」……って、もうほとんどすべてが気に入った。この中からさらに選ばんとするならジェイコブス『猿の手』と肩を並べうる「貯金箱」と、マリー・セレスト号の謎を解き明かす「遺棄船」と、古書への愛が伝わってくる「愛書家倶楽部」の3編だろう。 以下、感想リンク……を作ろうとしましたが、1件しか見つかりませんでした。この世紀の傑作がどうしてこんなにも読まれていないのでしょうか! 知るひとぞ知るタイプの作

    北原尚彦『首吊少女亭』 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜
    umikawauso
    umikawauso 2007/09/16
    ご指名入りました~。
  • 1252『淋しいのはお前だけじゃな』 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    淋しいのはお前だけじゃな 作者: 枡野浩一,オオキトモユキ出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2003/12/01メディア: 単行 クリック: 9回この商品を含むブログ (29件) を見る タイトルが実に素晴らしい。 最高に気に入った一説を引用させていただきたい。 「恋してるからって急に いい人になっちゃ駄目だよ 物書きでしょう?」 慟哭。 感想リンク:柊ちほさん

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    umikawauso
    umikawauso 2007/09/11
    読んでみたいかも。
  • 『サクリファイス』 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    サクリファイス 作者: 近藤史恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/08メディア: 単行購入: 5人 クリック: 139回この商品を含むブログ (326件) を見る 身が震えるような傑作。どちらかと言うと前半部分の、石尾のアシストに徹しているときの白石の方が好き。感想はこちら。 最初に感動したのはエースとアシストの関係だ。持てるちからの限りを尽くしてエースの勝利をサポートする、いかなるエースもアシストの補助がなければ勝つことができない。平たく言ってしまうと自己犠牲だが、読んでいる最中、このエースとアシストという概念が胸の内をぐるぐると回り続けていた。これは物語で言うところの主役と脇役、人生で言うところの脚光を浴びるひとと縁の下の力持ちという関係にも通じるだろう。 以下、感想リンク。まだあまり読んでいるひとがいませんね。ミステリとしてだけでなく、青春小説・成長小説・スポーツ小説

    『サクリファイス』 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜
    umikawauso
    umikawauso 2007/09/06
    これはぜひ読みたい。
  • 久住四季の話|意味のないトリックの意味 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    はじめに断っておきますと、これは自説ではありません。某氏(としておきます)が以前におっしゃっていた考えおよび、それを秋山なりに捉えなおしたものです。 やっぱり前例があったみたい。ごめん。 http://d.hatena.ne.jp/trivial/20051215 電撃文庫でミステリ・スピリッツ溢れた作品を上梓している作家がいます。その名は久住四季、『トリックスターズ』が代表作です。そのシリーズの2作目『トリックスターズL』の序盤には、ちょっと目を剥くような驚きのトリックが使われています。ネタバレになりかねないので明言は避けますが、1作目を読み終えている読者であれば自明の情報が伏せられており、文字通り意味のない叙述トリックという様相を呈しているのです。 [rakuten:book:11544977:detail] 初めてこの作品に触れたとき、秋山は森博嗣のVシリーズに似ているなと感じました

    久住四季の話|意味のないトリックの意味 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜
    umikawauso
    umikawauso 2007/08/26
    私も膝をうちました。
  • 雲上四季 - より客観的な読書系サイトのまとめの作り方一案

    WindBird::Recreationの過去ログが面白いなあと思いつつ、順番に読んでいっていたらライトノベル読書系サイトのまとめまで辿りついて懐かしさを覚えた次第。しかし、ここの過去ログに書かれてあることって、今、秋山がなんとなく考えていることだったりして、うわー1年も遅れを取っているのかー、とか。 で、ライトノベル読書系サイトのまとめなんですけれど、感想系は、 感想の合計 感想を書いた出版社やレーベルの数 感想を書いた作家の数 書いた感想の数/運営日数 で。ネタ系は、 アンテナ登録数 RSSリーダ登録数 ブクマ数 更新頻度 などの数値を記載することによって、より客観的にまとめを作ることができるのではないかと思いました。 いや、ネタ系のまとめには、それほど魅力を覚えないのですよね。目立つので、わざわざ調べなくてもすぐに見つかります。 問題は感想系ですよ。秋山のそれまでのアンテナでは見

    雲上四季 - より客観的な読書系サイトのまとめの作り方一案
    umikawauso
    umikawauso 2007/07/09
    全然アンテナの中身変えてないや
  • 今のうちに入手しておくべきソノラマ文庫+アルファ - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    twitterでid:kirisakinekoさんとid:deltazuluさんが「今のうちに入手しておくべきソノラマ文庫ってなんでしょうね」とお話していたので、自分だったらここらへんかなとピックアップしてみました。以下のリストの中では、小川一水『疾走!千マイル急行(上・下)』が比較的、最近のですね(2005年7月&9月刊)。後は秋山完と岩隆雄も抑えられるなら抑えておいた方がいいですね。他の作家のはここで逃しても、他社から復刊される見込みが、僅かではあれどありますが、このふたりに関しては、既に第一線で活躍している小説家とは言いがたいので、ここで逃したらもう次はないような気がします。 文庫 秋山完『ラストリーフの伝説』『リバティランドの鐘』『ペリペティアの福音(上・中・下)』 岩隆雄『星虫』『鵺姫真話』『イーシャの舟』『ミドリノツキ(上・中・下)』『鵺姫異聞』 小川一水『アース・ガー

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    umikawauso
    umikawauso 2007/06/24
    手をのばしてみようかな。
  • 『携帯電話俺』 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    携帯電話俺 (ガガガ文庫 み 1-1) 作者: 水市恵,なぽる出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/06/19メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (30件) を見る 中々、面白かった。跳訳と言うわけではないけれど、カフカ『変身』オマージュが効いていて良かった。感想はこちら。

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    umikawauso 2007/06/19
    機会があれば。
  • 941『クリスマス上等。』 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    クリスマス上等。 (MF文庫J) 作者: 三浦勇雄,屡那出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2005/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (85件) を見る「まさかな……?」と思いつつ読み進めていって、終盤でまさにその通りの真相で逆に驚いた。どうしてこの作品が、ミステリ系やSF系サイトで話題を呼んでいないのだろうか。ライトノベル系サイトにおいてドタバタ感やボーイ・ミーツ・ガール感が評価されていたので、てっきり最近よくあるライトノベルかと思ったら、そんなことは全然なかった。いや、実際、作品の九割はサバイバルしていたり、バトルしていたり、ドキドキしていたり、そんなのばっかりなのだが、残りの一割はまぎれもなく、あーあーあー、言えない、ネタバレになってしまう。 果たして作者が意識して、この結末にしたのかとても気になる。狙っていたのだとしたら、今後

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    umikawauso 2006/11/30
    「どうしてこの作品が、ミステリ系やSF系サイトで話題を呼んでいないのだろうか。」
  • 煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY (富士見ファンタジア文庫) 作者: 貴子潤一郎,ともぞ出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2005/05/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (64件) を見る 富士見ファンタジア大賞受賞者によるシリーズ物の第一作。『12月のベロニカ』と『眠り姫』を経て、何らかのかたちでミステリしてくるだろうと思ったら、直球も直球も、ど真ん中のファンタジィで逆に驚いた。事前に最後の方に驚きがあるというレビューを読んでいたので、いかなるトリックが待ち伏せているのか、構えてしまった。ファンタジィストーリィ的な驚きはあったが、叙述的な驚きはなくて残念。 では、ファンタジィとしてどうだろうかと振り返ったとき、あまり面白くなかった。いや、平均的には面白かったのかもしれないが、秋山の基準では面白くない方に配置される。貴子潤一郎

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    umikawauso
    umikawauso 2006/11/24
    「何らかのかたちでミステリしてくるだろうと思ったら、直球も直球も、ど真ん中のファンタジィで逆に驚いた。」
  • 811 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    狂乱家族日記壱さつめ (ファミ通文庫) 作者: 日日日,x6suke出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2005/06/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 84回この商品を含むブログ (194件) を見る 事前にイメージしていたものと違っていてやや驚いた。てっきり「戯言遣い・ミーツ・ツンデレネコミミ娘」だと思っていたのだ。世にも奇妙な人種が揃っている家族と知り合いになってしまった主人公の、傍から見ている分には面白いが、絶対に直接の知り合いにはなりたくない、とでも言うか。まあ、そういったドタバタを描いたものだと思っていた。が、実際は……と書こうとして、上の予測と実際のところは、そう離れてもいないことに気がついた。誤差の範囲内と言ったところか。唯一の違いは、主人公が乱崎凰火でなく、表紙に描かれているネコミミの乱崎凶華であることぐらいだろう。書が刊行された当初は、奇抜な見た

    811 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜
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    umikawauso 2006/11/22
    「やはり、それなりにパワーはある。下手ではない。」
  • 859 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    追憶の欠片―されど罪人は竜と踊る〈6〉 (角川スニーカー文庫) 作者: 浅井ラボ,宮城出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (39件) を見る『ザ・スニーカー』に掲載された四編に書き下ろし一編を加えた連作短編。 ついに面白い! と叫べるほどに面白くなってきた。 実にドラマと問題提起に溢れているのだ。今までのバトルシーンやアクションシーンは、難解な物事を力技で解決しようという雰囲気だったが、ここに来て戦うことに現実味が出てきた。と言うか、争いは悲しみと憎しみしか生まないのだね……。 また、普段はライトノベルを読まないSF読みの人が、このシリーズだけは読んでいて、ようやくその人がこのシリーズを追っている理由が分かった。アンドロイド問題や宗教問題、自己犠牲に戦争……SFかもしれない。 最高に気に入ったのは「覇者に捧

    859 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜
    umikawauso
    umikawauso 2006/11/18
    「普段はライトノベルを読まないSF読みの人が、このシリーズだけは読んでいて、ようやくその人がこのシリーズを追っている理由が分かった。」
  • カオス レギオン03 夢幻彷徨篇 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    カオス レギオン03 夢幻彷徨篇 (富士見ファンタジア文庫) 作者: 冲方丁,結賀さとる出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2004/05メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (47件) を見る ジークを討ち、ノヴィアを手に入れるために三人の刺客を放った聖地シャイオンの新領主、レオニス。しかしレオニスの思惑から外れ、刺客のひとり調香師フロレスは、他のふたりの追っ手、吸血医師アキレスと影法師トールの時間感覚を狂わすと、ひとりでジークの元に先行してしまう。フロレスの操る香りの持つ効果のひとつは忘却。時間の流れを忘却させ、敵と味方の存在を忘却させ、やがては自分が大切なものを忘れつつあることを忘却させる力……。互いに見分けのつかなくなった、ジークとノヴィアは、フロレスの策略のままに殺し合ってしまうのか。 主人公が記憶を喪失するという物語は、ライトノベルに限らず世に多いが、この

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    umikawauso
    umikawauso 2006/11/16
    「使い古された手をここまで鮮明に、そして斬新に使いこなせるのは、さすが冲方と言ったところか。」
  • 『野性時代』2006年12月号 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    今月の『野性時代』は新創刊三周年を記念して二十五編の読切短編が掲載されています。これが、また凄い面子。以下、その二十五人。 あさのあつこ、有川浩、有栖川有栖、いしいしんじ、石田衣良、伊藤たかみ、歌野晶午、冲方丁、大崎善生、加納朋子、小池真理子、重松清、朱川湊人、鈴木光司、辻村深月、恒川光太郎、中山可穂、梨木香歩、西村賢太、橋紡、畠中恵、坂東眞砂子、三崎亜記、道尾秀介、米澤穂信。 これは錚々たる作家陣と称するに相応しいでしょう。最新芥川賞作家の伊藤たかみ。ライトノベル出身の有川浩、冲方丁、橋紡、米澤穂信。他に楽しみな作家は歌野晶午、三崎亜記、道尾秀介。日常の謎を得手とする加納朋子、畠中恵もきれいな仕事を見せてくれることでしょう。個人的には、これに森博嗣、桜庭一樹、角田光代、森見登美彦が加わっていたら「野性時代編集部は全力を傾けた!」と絶賛しうる布陣でした。しかし、何にせよ『野性時代』の今

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  • 1139『お姉さんはサンタクロース!』 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    お姉さんはサンタクロース! (美少女文庫) 作者: わかつきひかる,みけおう出版社/メーカー: フランス書院発売日: 2005/11メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 101回この商品を含むブログ (17件) を見る こんなに感動的なジュブナイルポルノを読んだのは初めて。なんの迷いもなく面白い! と言える。 主人公は格別、変わった性癖を持っているわけでもない、どこにでもいそうな高校生。そしてヒロインはサンタクロース見習い。不注意で子どもたちへのプレゼントをなくしてしまった彼女は、イヴまでの短期間、主人公の三つの願いを叶えてあげるのだが、すべての人間に等分に幸運を運ばなくてはならないサンタクロースの彼女は、誰か人間ひとりを愛し、そしてその相手からも愛されてしまった場合……雪になって溶けてしまう。 もうラストは思わず泣きそうになってしまったぐらい。ライトノベルとしても、ジュヴナイル・ポル

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    umikawauso
    umikawauso 2006/11/11
    「恥ずかしいので傑作選入りはさせないけれど、その資格は充分。面白かった。」
  • 1156『東京公園』 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    東京公園 作者: 小路幸也出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/10/28メディア: 単行購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (42件) を見る カメラマン志望の主人公は公園で家族の写真を撮るのが好きだ。あるとき彼は「ベビーカーを押して幼い娘と散歩しているを尾行して、写真を撮って欲しい」と依頼される。晴れるたびに毎回、異なる公園に足を伸ばす親子を、主人公はファインダーから覗く。 絶妙な距離感と言えるだろう。がどうして公園を訪れるのかという謎が物語を緩やかに牽引しつつ、性格のいい主人公と気の置けない家族や友人たちとの生活が描かれている。帯には恋愛小説と謳われているけれど、ちょっと違うと思う。これは、ううん、陽だまりのような暖かさを楽しむ小説恋愛でも青春でも成長でもなく、風景、もしくは写真、いや日常――違うな、人生。そう、人生を楽しむような小説だ。素晴らしかっ

    1156『東京公園』 - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜
  • 2005-12-02

    ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫) 作者: 古橋秀之,緋賀ゆかり出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2005/10メディア: 文庫購入: 23人 クリック: 230回この商品を含むブログ (356件) を見る「“フツーの男の子”と“フシギな女の子”のボーイ・ミーツ・ガール」だなんて、『イリヤの空、UFOの夏』みたいですわね奥様。それにしても、古橋秀之は何だって、こんなものを書いているのでしょうか。それに文章が少し下手になったかしら? なんてことを、一番に収録されていた表題作を読みながら思った。が、二作、三作と続けて読んでいるうちに白古橋世界に飲み込まれ、思わず涙ぐんでしまった。ライトノベルの中では『眠り姫』や『ハルヒ』が好きな人は必読だろう。 読中:『世界の中心、針山さん』『同じ月を見ている』 積読:141冊

    2005-12-02
    umikawauso
    umikawauso 2006/11/03
    「ライトノベルの中では『眠り姫』や『ハルヒ』が好きな人は必読だろう。」