煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY (富士見ファンタジア文庫) 作者: 貴子潤一郎,ともぞ出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2005/05/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (64件) を見る 富士見ファンタジア大賞受賞者によるシリーズ物の第一作。『12月のベロニカ』と『眠り姫』を経て、何らかのかたちでミステリしてくるだろうと思ったら、直球も直球も、ど真ん中のファンタジィで逆に驚いた。事前に最後の方に驚きがあるというレビューを読んでいたので、いかなるトリックが待ち伏せているのか、構えてしまった。ファンタジィストーリィ的な驚きはあったが、叙述的な驚きはなくて残念。 では、ファンタジィとしてどうだろうかと振り返ったとき、あまり面白くなかった。いや、平均的には面白かったのかもしれないが、秋山の基準では面白くない方に配置される。貴子潤一郎
煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY (富士見ファンタジア文庫) 作者: 貴子潤一郎,ともぞ出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2005/05/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (63件) を見る 数日かけてやっと読了。 デビュー作長編「12月のベロニカ」、短編集「眠り姫」、と着実に支持を集めていた富士見ファンタジアの若手作家。 今回は新作の長編シリーズものに挑戦。帯もこれだけ独自のもので、力が入ってることを伺わせる。 一言、「壮大な序章」と言って差し支えない作品。個人的には冲方氏に似た印象を受ける。とても丁寧な感じの文章。 登場人物も過剰に「萌え」とか狙ってません。そういう意味では「七姫物語」とも同ベクトルかなぁ。まず物語ありき、というか。この人の書く作品は、隠された事実が明かされるときに最大級の盛り上がりを見せます。まあ、とにかく
はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28
ローマ教皇が日本に370年ぶりにやってきた。 この来日の真の目的、それはこの世と魔界をつなぐ門「ゲート」に新たな施錠を施すことであった。 この作業を行う女性「レディ・キイ」の護衛に様々な理由から選ばれた少年・深津薫は 護衛の別の目的を聞かされる「敵にレディ・キイを奪われてはならない、もし護れなければお前が彼女を殺せ」 358ページ。 序盤はなんとも安っぽい話だなと思ってました。 どこかから借りてきたような設定にバトルシーンそのものもやや退屈で 正直ちょっとダメかなと感じていたのですが… 後半に入って隠された設定が明らかになってくると その意外さに驚かされてしまい、俄然面白くなってきます。 そしてそれにつれてバトルシーンまで緊迫感が増してくるという好循環。 これにはびっくりさせられました。 ただ、続きものになるようなのですが 正直この巻だけでやりたいこと全てやっちゃったんじゃないですか。 続
Title : 煉獄のエスクード RAINY DAY&DAY Author : 貴子潤一郎 / Illust : ともぞ ISBN:4829117168 / 富士見ファンタジア文庫 『12月のベロニカ』『眠り姫』に続く、貴子潤一郎の3冊目。シリーズものです。 教会で育った主人公の高校生・深津薫は、ある日、魔界とこの世を結ぶ門の鍵となる少女・ソフィアを魔族から守るため、教皇庁の裏組織・エスクードへと所属する事に。しかしエスクードに所属したのも束の間、来日したソフィアの存在を嗅ぎつけた魔族が暗躍し始めて...。 こんな感じ。現代日本を舞台に、ヴァンパイアっぽい設定の魔族と、カトリック教会の裏組織が世界の命運をかけて争う話です。 生理的に受け付けないキャラが約一名いるのがかなり微妙ですが、終盤の盛り上がりはそれを充分補うほど面白かったです。少女の我儘な態度の裏に隠された真実と、彼女の選んだ決断。
その紙片に書かれた内容を解読しようとしたものは、ある者は発狂し、ある者は自殺した。 それほどまでに危険な紙片には、ゲートの場所が記されていた。 世界と「向こう側」を繋ぐゲート。 人類はそれを施錠するために、「奴ら」はそれを開くために、キィとなるひとりの少女を奪い合う。 レディ・キィ - ソフィア 現在 12歳。 「殺戮のレイニー」「裏切り者レイニー」「堕天使レイニー」 与えられた名は不名誉なもの。だがひとつだけ確かなことがある。「鍵の番人レイニー」。 レディ・キィのいるところ、彼女がいる。 それは「奴ら」への切札。持ち主を選り好みする剣。 持ち主以外の手は受け付けぬ剣「ブラディミール」。 それを使うもの。己の役目を知らずに成長したもの。 受けた命令はひとつ。 「レディ・キィを守れ。奴らに奪われるぐらいなら殺せ」 ゾクっと体が震えたシーンがどれほどあったろう。 ぎこちないながらもセンスを感じ
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