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ブックマーク / lambamirstan.hatenablog.com (128)

  • 長い長い予定表 (2) - 和尚さんの水飴

    一生で稼げるお金 一週間分の材を蓄えた冷蔵庫があります。途中で材の補充は出来ません。いくらお腹が空いているからと言って、月曜日に冷蔵庫を空にしてしまっては、残りの6日間を過ごすことは出来ません。また、何が起こるか分からないからと言って、材を使い惜しんでいると、一週間後には傷んで使えなくなってしまった材ばかりになってしまいます。それぞれの材のべ頃を考え、一週間で無駄なく使いきれることが出来れば理想的です。 人の一生と一週間分の献立を比べることはナンセンスだと言われるかもしれませんが、時間の長さが違うだけで、計画的に物事を考えると言う点では共通しているのではないでしょうか。 前回の記事で、人生設計は、お金と時間の使い方を考えることだと書きました。では、まず、収入はどのように見立てるべきでしょうか。一生に稼げるお金の額はいくらでしょう。自営業か会社員か、事業の規模や昇進の度合い、景気

    長い長い予定表 (2) - 和尚さんの水飴
    A---chan
    A---chan 2020/12/02
  • 長い長い予定表 (1) - 和尚さんの水飴

    遠くを見る目 会社の仕事、とりわけ新しいプロジェクト投資評価を行う場合、計画が想定どおりに進んだケースの他、カギとなる要素が想定し得る最悪の状況になった場合 – リスクケース – も考慮します。リスクケースは、“悪い状況が重なった場合に生じる損失”に対する覚悟と、その損失を最小限にい止めるための救済・緩和策の検討に用いられます。 会社の事業の場合、プロジェクトが成功すれば収益貢献の大きな軸になる反面、失敗した場合のダメージも大きくなるため、投資を判断する場合には慎重な検討が繰り返されます。 翻って、私たちはどのくらい真剣に自分や家族のライフプランを考えているのでしょうか。物事がうまく進んでいる時には、せっかくの時間を堪能したいと望み、悪いことは考えたくないものです。多くの人は、心穏やかな状態にあえて水を差すようなことはしません。また、若くて気力体力が充実しているときに、何十年も先の年老

    長い長い予定表 (1) - 和尚さんの水飴
    A---chan
    A---chan 2020/11/29
  • 愛情の報酬 - 和尚さんの水飴

    幸せの押し売り 私の勤め先の後輩に、去る6月に結婚を予定していた者がおりました。コロナ禍の影響で結婚式は延期と伝えられていましたが、先々月、電話で結婚を取り止めるとの連絡を受けました。 奥さんの親御さんが職を失ってしまうかどうかの瀬戸際らしく、結婚式の延期もそれが理由だったとか。ところが、後輩は何を焦ったのか、入籍だけでも進めようとした結果、フィアンセの不興を買ってしまったようです。 ちょうど去年の今頃、忘年会の席で婚約発表を行なった後輩は、一年後にこんなことになるなど、夢にも思っていなかったでしょう。プロポーズの言葉は「○○ちゃんを幸せにします」だったそうですが、それは、私が一番引っかかる言葉でした。 自分の幸せや愛する人の幸せを願わない人はいません。プロポーズの言葉でも、“幸せ”はキーワードとしてよく使われるのでしょうが、どれくらいの人がその言葉の意味を分かって使っているのでしょうか。

    愛情の報酬 - 和尚さんの水飴
    A---chan
    A---chan 2020/11/27
  • 必要なのか、欲望なのか - 和尚さんの水飴

    幸せの証 過去に何度か父親のことに触れた記事を書きました。祖父から仕事を引き継いだ父は、家族だけで営んでいた町工場を、従業員十数名を雇うまでに成長させました。 しかし、今考えると、それは私の父に商才があったからでは無く、たまたま高度成長の波に乗れたと言う幸運の賜物だったのだと思います。 高度成長期からバブル期まで、途中、オイルショックによるブレーキはありましたが、それでも当時の人々は良き時代が終わることなど想像もしていなかったことでしょう。 私の父もその一人でした。怠けずに仕事をしていればお金は稼げる。自分で稼いだお金を自由に使うことが幸せの証だったのです。 急に金回りが良くなると、「必要なもの」だけでは無く「欲しいもの」を手に入れたがるようになるのは、私の父だけでは無いはずです。車、クルーザー、別荘。欲しいと思ったものは、後先考えずに手に入れていたようです。当時の父は、その十数年後に自分

    必要なのか、欲望なのか - 和尚さんの水飴
    A---chan
    A---chan 2020/11/22
  • パートナーに求めるもの - 和尚さんの水飴

    見た目の若さか、真の健康か 見た目や体力の衰え。生き物である私たちにとって、加齢とともに訪れる衰えは避けては通れません。まだまだ若いと思いながらも、やがて、しわや白髪が増え、おなかの周りの贅肉が気になり始めます。 私も数年前までは、20代の、あの気力も体力も充実していた頃に戻りたいと願ったことが幾度となくありました。しかし、50代に差し掛かると、諦めの境地に達したこともありますが、自分には若いだけでは太刀打ちできない経験と知恵が備わっているはず、と強がってみせたりします。歳を取ることで失ってしまったものの代わりに、手に入れられたものがあると言うのが私の考えです。 もちろん、体力が衰えたとは言え、不健康で良いわけは無く、私は、成人病にならないように事や運動にはそれなりに気を付けていますが、「見た目の若さ」そのものにはあまり興味がありません。周りから若く見られることを気にしている人は多いと思

    パートナーに求めるもの - 和尚さんの水飴
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    A---chan 2020/11/18
  • 気楽さの中の幸せ - 和尚さんの水飴

    塩おにぎりが好き 加齢とともに嗜好が変わるのは、その年齢にならないと分からないものです。若い頃は脂っこいものや濃い味付けのものが好きだった私も、揚げ物をべた翌朝に、胸やけで目を覚ますようになってからは、あっさりとしたものを好むようになりました。 一方で、昔から変わらず好きなのはお米です。朝、少し長めの散歩から帰宅すると、炊き立てのご飯を塩おにぎりにして、漬物を摘まみながらべるのが私の朝です。シンプルな事ですが、これが自分に一番合っているのだと思います。 ふと思い出したのが、大学生の頃のことです。家庭教師をしていた中学生がめでたく志望校に合格した時、そこのご家族に事に誘われました。学生同士では、まず行かないようなレストランでの事を終え、家路に着いた私は、途中のコンビニでおにぎりと缶ビールを買いました。レストランでは、親御さんを前に緊張していたのと、普段べなれないものばかりだった

    気楽さの中の幸せ - 和尚さんの水飴
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    A---chan 2020/11/15
  • 老後は何をする時間? - 和尚さんの水飴

    働けるだけ働く 定年延長の傾向はこれからも続くのでしょうが、仮に70歳が定年になった場合、高校卒業後にすぐ就職すると、50年近く“働き手”として活躍することとなります。それに伴い、老後の時間は短くなります。 平均寿命が延びたとしても、健康でいられる時間が延びることにはなりません。リタイア後の余生を充実させたければ、健康に気をつけることはもちろんですが、体力のあるうちにリタイアを決断すること、すなわち、自分の潮時を見極めることが大事だと思います。 私の勤め先では、定年は60歳。その後、65歳までは嘱託として働くことが出来ます。私が入社した頃の定年は58歳、嘱託期間は2年で、60歳になると完全にリタイアとなります。当時は60歳が年金の受給開始時期だったので、収入が途絶えること無く老後生活に移行できたわけです。 その意味では、完全にリタイアする年齢を65歳としているのは、年金受給時期まで働ける環

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    A---chan 2020/11/13
  • 最良の一日と最悪な一日 - 和尚さんの水飴

    一日をリセットする時間と空間 「今日も良い一日だった」と思いながら布団に潜り込めたらどんなに幸せでしょう。 数年前までの私は、その日一日を振り返ることをしませんでした。若い時に比べて、家族と向き合う時間は作れるようにはなりましたが、それでも職場でのストレスが全く無くなったと言うわけではありませんでした。良い日も悪い日も、終わったことを考えても仕方ないと思っていました。仕事のある平日は、そのようなことすら考えられず、布団に入ると死んだように眠りにつくような日々を過ごしていたのです。 しかし、悪いことが重なって起きている時期に、一日を振り返らずに過ごしていると、消化しきれなかった悪い感情が不意に湧き上がることがあります。 結果に納得できなかったことや、反論することを我慢して自分を押し殺したことなど、不満やストレスにふたをしてやり過ごしたとしても、それは自分の心の奥に仕舞われただけで、消えて無く

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    A---chan 2020/11/08
  • 飾らない生き方 - 和尚さんの水飴

    掃除と断捨離 どこのご家庭でも同じだと思いますが、我が家では、例年、年の瀬が近づいてくると少しずつ家の中の片づけを始めて、年末の大掃除でクライマックスを迎えます。しかし、今年に限っては、ステイホームの期間に家族総出で大掃除を済ませてしまいました。また、在宅勤務が多かったことから、平日の掃除の頻度も上がり、これまでに無く家の中が整頓されています。 半年余りの間、在宅勤務を始める前までに掃除や洗濯を終わらせることがスケジュール化してしまったので、家の中が片付いていないと何となく落ち着きません。私も人生の後半に差し掛かって、ようやく良い習慣が身につきました。 ステイホーム中に、もう一つ思い切って行なったのが、断捨離です。三年前に家の引っ越しをした際にもかなり整理したはずなのですが、それ以来、思い切った断捨離は行なっていませんでした。一年間袖を通さなかった服は来年も着ることはないだろうと、思い

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    A---chan 2020/11/07
  • 好機を見つける目 - 和尚さんの水飴

    こんなはずじゃない現実 数か月前のステイホームの期間中、テレビではひと昔もふた昔も前のドラマを再放送していました。私もも、普段テレビに噛り付くことはしないのですが、かつてヒットしたドラマをわざわざ録画してまで見てしまいました。ドラマそのものの面白さもさることながら、当時の自分たちの姿と重ね合わせて、遠い過去を懐かしむことができました。 歳を取ると、折に触れ過去を振り返ることが多くなります。バブル期に大学生だった私は、卒業して就職すると、トレンディードラマの中のような生活に手が届くと夢想していたこともありました。恐らくその頃が、一番大きな希望を抱いていた時期だったのでしょう。 しかし、現実はそう甘くは無く、しかも、就職前夜にはバブルが弾けてしまい、右肩上がりの会社人生と言う夢は、そのスタート時点で“夢のまた夢”になってしまったのでした。金融機関に就職した同級生の中には、勤め先が倒産し、路頭

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    A---chan 2020/11/04
  • お金を貸してはいけない - 和尚さんの水飴

    自分のお金にルーズな人間 私が大学生の頃、貸したものが返ってこない同級生 – あえて友人とは呼びません - がいました。やCDを貸すと、こちらがしつこく催促しないと返ってこない。2度、3度とそのようなことが繰り返されると、そのような相手に自分の物を貸す気など起きなくなります。 社会人になって、同僚や上司と飲み歩く機会が増えると、飲み代を借りようとする者が現れます。私は会社に入ってから比較的早くに結婚したので、外で飲むにしても、自分の小遣いが飲み代の上限でした。小遣いが無くなれば、その月は誰から誘われてもつき合うことはしません。 ところが、同僚の中には、手持ちの金がないくせに飲みに行きたいと言う者がいました。しかも、事前にそのことを言わずに、店の会計をする段になってから財布が空だから貸してくれと、悪びれもせずに言うのです。しかも、方々から借金を拵えて、こちらが催促するまでお金を返さない。そ

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    A---chan 2020/11/02
  • 子どもの教育と親の義務 (2) - 和尚さんの水飴

    娘の不登校(続) 現地校に通い始めて1か月が過ぎたある日、上の娘は学校に行きたくないと言い出しました。泣いて嫌がる娘を宥めすかして何とかクラスルームに送り届けた後、と一緒にスクールカウンセラーと面会しました。 スクールカウンセラーは、学校生活全般に関する相談役です。私と同年齢くらいのその女性は、自身も移民2世で、非英語圏から転入することの苦労を身をもって体験していることから、同じような境遇の生徒への理解も深いものと私は期待していました。私が下見のために学校を訪れた際に、最初に対応してくれたのが彼女で、この学校に娘たちを通わせたいと思ったのも、彼女の人柄が決め手の一つだったのです。 私がカウンセラーに手短に事情を説明すると、すぐに、娘が入っている特別クラスの担当教師を呼び出してくれました。 カウンセラーのオフィスは、大人が4人入るには手狭なので、カフェテラスに場所を移してから題に入りまし

    子どもの教育と親の義務 (2) - 和尚さんの水飴
    A---chan
    A---chan 2020/10/29
  • 子どもの教育と親の義務 (1) - 和尚さんの水飴

    サボり癖の延長線 前回の記事で、不登校児の話題に少しだけ触れました。 lambamirstan.hatenablog.com 不登校になる理由は様々です。いじめや体罰などで学校に行きたくても行けなくなってしまったと言うケースもあるでしょう。無理やり子どもを学校に通わせ続け、最悪の結果を招いてしまうこともあり得ます。そう考えると、不登校を一括りに議論することは出来ません。 しかし、 “何となく”学校に行くのが億劫になってしまったり、ほんの些細なことで学校に行きづらくなったりすることもあります。そのような、深刻ではない理由で欠席が繰り返された結果の不登校は、どこかで悪習慣を断ち切ることができたはずでは、と思います。 私自身、中学性の頃、将来の進路に対する不安や受験の重圧から、学校をサボったことが何度かありました。いや、その理由は後から思いついたもので、あの日学校をサボって、繁華街を彷徨って時間

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    A---chan 2020/10/25
  • 躾の連鎖 - 和尚さんの水飴

    不登校児の言い分 下の娘は、アルバイトで英語の塾講師をしています。人に教えられるのを極端に嫌っていた彼女でしたが、人に教えるのは性に合っているようで、毎日遅くまで教材の予習に余念がありません。塾の授業はマンツーマン方式なので、生徒のレベルに合った教え方を見つけるのが大変だと愚痴をこぼしています。 私も学生時代に塾講師のアルバイトをしていたので、今時の学習塾の様子には興味があります。事時などに娘から話を聞くと、思わず教え方に口出ししたくなりますが、そこはぐっと堪えて聞き役に徹することにしています。 最近、娘がよく口にするのは、中学二年生の男の子、B君の話です。中学入学の直後から不登校になってしまい、それ以来、個別学習の塾が学校代わりになっているようですが、成績は振るわず、学習意欲も無いようです。 このご時世、授業は全てオンラインで行われるのですが、娘はB君にしばしば授業を“すっぽかされる”

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    A---chan 2020/10/23
  • メールの両刃 - 和尚さんの水飴

    便利になって仕事が増える 昔の話を引き合いに出すのは私の悪い癖なのですが、私が若手社員だった頃は、急病で休む時などは、上司に電話を入れることが“常識”でした。また、仕事の指示や依頼、それに対する連絡や報告も、直接口頭で行なっていました。今の若い人には想像もつかない平成一桁代の職場の様子です。 その後、メールの普及はそのような仕事の常識を大きく変えました。休暇の連絡、業務の指示、依頼、その報告。ほとんどメールで済んでしまいます。隣の机に座っている同僚や、すぐ目の前にいる上司に対しても、口頭では無くメールで連絡しても、誰も奇異に感じることはありません。 今、私は日に数十通、酷いと三桁台のメールを受信していますが、これは、口頭で伝えれば1分とかからないことでも、メールで連絡するようになったこと、また、とりあえず関係ありそうな人間を全て“CC”に入れるようなことをしているためです。メールで仕事の効

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    A---chan 2020/10/21
  • 残光に包まれて - 和尚さんの水飴

    最愛の人の死 会社の大先輩のOさんは、退職後に生まれ故郷の新潟に戻り、たまの用事で上京する時にお互いに都合が合えば近況報告をする間柄です。 先月上旬、Oさんが都内の病院で診察を受けた帰りに、一緒に昼を摂りました。前回あったのは、3年ほど前。来年喜寿を迎える先輩の姿はその時より幾分小さく見えました。 Oさんは数年前から持病の白内障が悪化し、左目はほとんど視力を失っています。そこで私は、「そうなると、益々奥様が頼りですね」と言ったところ、「いや、あれは去年死んだ」とポツリ。余計な一言だったと私は絶句してしまいました。 思い返すと、Oさんとは私がまだ若い頃に同じ社宅に住んでいて、飲み会の帰りに誘われるままにお宅にお邪魔したことが何回かありました。いつも奥様は嫌な顔一つせず、手際よく酒の肴を作ると、酔っぱらったOさんと私に交じって一緒に飲み始めるような気さくな方でした。 仲の良いと言うだけでは表

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    A---chan 2020/10/18
  • 二十歳の娘への言葉 - 和尚さんの水飴

    想い出の欠落 これは、家族の誰にも話したことが無いのですが、私は、下の娘が生まれて間も無い頃から、2歳の誕生日を迎える頃までの記憶がほとんどありません。 事故による記憶喪失などでは無く、あの頃の私は、仕事に忙殺されて精神的に危うい状態だったのだと思います。50年余り生きてきた私にとって、後にも先にも、あの2年足らずの期間はぼんやりと暗い中を藻掻いて生きていたのです。 もちろん、忙しい中でも、家族と過ごす時間を作って、娘たちを遊びに連れて行ったり、誕生日にはケーキを買って祝ってやったり、家族旅行にも行きました。その時々で写真やビデオを撮るなど、傍から見れば、ごく普通の家族に映ったことでしょう。 しかし、私は当時の写真やビデオを見ても、自分がそこにいたと実感が湧いてこないのです。そこに映っているのは間違いなく私自身なのですが、その時何をしたのか、家族とどのような会話をしたのかが全く思い出せませ

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    A---chan
    A---chan 2020/10/16
  • 自動車暴走死傷事故に思うこと - 和尚さんの水飴

    過ちは敗北 2019年4月に発生した、東京・池袋での自動車暴走死傷事故。その初公判が先日開かれました。 この事故を知らない人はいないと思いますので、ここでその詳細に触れることはしませんが、11名の死傷者を出した事故の被告人は、被害者やご遺族に形式的な謝罪はしたものの、自身の過失については完全に否定し、裁判で争う姿勢を示しました。 被告人のそのような態度に対して、多くの人が憤りを感じていることと思います。また、被告人が「上級国民として特別扱いされている」との批判の声も方々から上がっています。高齢者が加害者となる類似の事故が多発している中、件事故の加害者が現行犯逮捕されなかったことや、事故直後のメディアの扱いが、他の同様のケースと異なっていたこと(“容疑者”で無く肩書を使用など)は、元高級官僚で「上級国民」は、一般人と扱いが違うのだと言う印象を多くの人々に強く焼き付けました。 上級国民云々の

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    A---chan 2020/10/13
  • 世の中の中心 - 和尚さんの水飴

    老害予備軍 少し前に、公共の場で声を荒げて年下の人間を罵倒する高齢者の話を書きました。 lambamirstan.hatenablog.com 「老害」と言う言葉がいつから使われ始めたのかは定かではありませんが、これだけ高齢者の数が増えれば、他人に迷惑をかける“老害”が目につくのもやむを得ないのかもしれません。 高齢化社会がさらに進めば、老害も増えることは受け入れなければならない現実です。しかし、年齢に関わらず、自分は間違っていない、自分が絶対に正しいと思い込んでいる者はどこにでもいます。あるいは、自分だけは大丈夫、自分に限ってそんなことは無い、と言う根拠の無い自信を持つ者もいます。 年齢を重ねることが、そのような傲慢さや自分への過信に拍車をかけると、「老害」と言われる老齢者になるのではないでしょうか。単に歳を取ったからそうなるわけでは無く、若いうちから「老害」の芽が心の中でゆっくりと育っ

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    A---chan 2020/10/11
  • 老後の住環境 (2) - 和尚さんの水飴

    住環境への拘り今の自分たちのスタイルに合った住環境が、必ずしも老後の生活に適しているとは限りません。ライフステージに合わせて引っ越しするのが良いのか、あるいは先々を見据えて“定住”するのが良いのか。住環境にどこまで拘るのかは、自分や家族の価値観に左右されます。 この点もと何度も話をしました。私たち夫婦、2人の娘たち。どこまで自分たちの生き方、暮らし方に拘りたいのか、拘る必要があるのか。 50歳に差し掛かった私たちにとっては、今の生活スタイルもさることながら、リタイア後の生活も見据える必要がありました。何が私たちにとって現実的な選択肢なのかを考えた結果、老後も安心して暮らせることを最優先にしました。 そもそも、車を持たない我が家にとって、老後まで安心して暮らせる環境とは、生活を送る上で必要な施設 – スーパーマーケット、銀行、病院、最寄り駅など - が徒歩圏内にあることです。利便性が安心感

    老後の住環境 (2) - 和尚さんの水飴
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    A---chan 2020/10/10