“孤高のカルト芸人”――。 芸人・永野を、そう称する人は少なくない。2015年、「ゴッホより、普通に、ラッセンが好き」のネタでブレイク。だが、なぜ彼が“孤高”かつ“カルト”になったかは、意外なほど語られていない。 昨秋、永野は『僕はロックなんか聴いてきた ~ゴッホより普通にニルヴァーナが好き!~』を上梓した。自身のYouTubeチャンネルで繰り広げるロック原体験が話題を呼び、書籍化へとつながった格好だ。 「若いころに通った音楽や映画って、孫悟空の輪っかみたいなもので取れないんです」 そう語る永野の言葉は、こじらせてきた者たちを阿鼻“共感”させる説得力に満ちている。 なぜ永野は“孤高のカルト芸人”と呼ばれるにいたったのか? 話を聞いた。(前後編の前編/後編を読む) ◆◆◆ ――『僕はロックなんか聴いてきた ~ゴッホより普通にニルヴァーナが好き!~』では、永野さんの赤裸々な青春時代、音楽的背景
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