こんばんは。 綾小路きみまろさんの著作『しょせん幸せなんて自己申告』から、きみまろさんの半生を振り返っています。 この文章を改めて。 ・ボーイとして入ったにもかかわらず、ひょんなことから司会進行を任されることになった。その後場所を転々としながらも、キャバレーの司会者をかれこれ10年。これをきっかけに後に森進一の歌謡ショーの司会を任される。 森進一さんといえば当時の大スターです。そんな大スターの歌謡ショーの専属司会者というポジションまで上り詰めた。大出世物語として語られていいでしょう。ハッピーエンドのストーリーとして成り立つでしょう。 でも、ここできみまろさんはストーリーを終わらせなかった。きみまろさんにとっては決してハッピーではなかったんです。 ・「このまま中年になっても歌謡ショーの司会を続けていいのか」という焦り。 歌謡ショーの司会者というのは、歌手が作品を歌う前の前奏の時間や、曲と曲の