<経済的な理由からのハウスシェアではなくあえて新しいタイプのシェア物件を選ぶ人がイギリスで目立ってきたという> 何人かでマンションや家を借り、キッチンやバスルームを共用する「ハウスシェア」は、日本の都市部でもいまや珍しいことではなくなった。欧米でハウスシェアといえば昔から、大学生や社会人になりたての人たちに利用されてきた住み方だ。 一番の理由はもちろん、家賃を低く抑えられること。長く暮らすことは想定していないので、共用のキッチンの流しに汚れた食器を残して平気な人、朝バスルームを長々と占領する人がいてもなんとか我慢する。収入が上がってきたら早々にシェアをやめて一人専用の物件に引っ越し、さらに持ち家購入を目指すというのがいままでの流れだった。 ところがイギリスでこの状況が変わってきた。収入が上がってもわざわざ共同生活を選ぶという人が目立ってきたのだ。職業はさまざまだが、入居者は20代後半から3