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兵庫県の斎藤元彦知事らを告発する文書を作成した元西播磨県民局長の男性(60)が死亡したことを受け、県職員労働組合(県職労、約4千人)は9日までに、斎藤知事に辞職を求める申し入れ書を提出する方針を固めた。公務員の労働組合が、選挙で選ばれた首長に辞職を要求するのは極めて異例。10日午前にも片山安孝副知事に手渡す。 県職労の土取節夫中央執行委員長は「内部告発者が守られなかった。同僚が死亡したのは痛恨の極みで、看過できない。議論はあったが県職員の思いとして、知事の辞職という重い決断を求めていく」と話している。 男性は3月中旬に斎藤知事による職員へのパワハラなど7項目の疑惑を記した匿名文書を作成し、報道機関などに配布。今月19日に開かれる県議会の調査特別委員会(百条委員会)に出席し、文書内容の真偽について尋問を受ける予定だったが、7日夜に姫路市内で亡くなっているのが見つかった。自死とみられる。関係者
「市民がトップを変えた。新しい歴史が始まった」。猛暑の中、真っ黒に日焼けしながら叫び続けた無所属新人で元銀行員田村克也氏(57)が勝ちどきを上げた。 前明石市長の泉房穂氏の応援を受けた。当初は全くの無名だったが、知名度抜群の泉氏と写ったポスターを掲げて駅に立つと、通勤客らが次々とチラシを取ったという。選挙戦中は泉氏が2日間にわたって三田に入り、「明石でできたことは三田でもできる。主人公は市民だ」と声を張り上げた。 自民、立民、公明、国民の推薦を受けて組織固めに動く現職に対し、政党や団体の支援は受けなかった。選挙を手伝ったのは「応援したい」と自ら集まった市民ら。組織はなくても個人個人が精力的に動き、チラシ1万5千枚を3日間で配ったこともあった。 最大の争点となった三田市民病院の再編統合問題。新病院が神戸市に建設される計画への有権者の反発は大きかった。田村氏が白紙撤回を掲げる一方、別の候補者は
兵庫県尼崎市にある尼崎えびす神社で来月、ゲイカップルの神前結婚式が開かれる。古くから男女の結婚を前提としてきた神道。複数の神社関係者によると、同性同士の挙式については古事記の神話など「信仰上の理由」を背景に断るケースが大半を占めているが、「伝統は変容するもの」と受け入れる神社も出てきている。 LGBTQなど性的マイノリティーへの対応を巡っては、2022年6月、神社本庁を母体とする政治団体・神道政治連盟(神政連)が差別的な内容の文書を自民党員に配っていたことが問題化。神道としても向き合い方が問われている。 神社関係者によると、同性の神前結婚式を受け入れる神社はごく少数に限られているという。 神社本庁に取材を申し込むと、期日までに回答はなかった。県内外の約10神社に可否を聞くと、大半が「受け入れていない」と答えた。 一方で「今後どうするかは、神社界全体の問題」とする神職もおり、東京都の明治神宮
兵庫県加古川市の岡田康裕市長は2日の市議会本会議で、明石市の泉房穂市長の人口増加策を巡る発信を神戸新聞のインタビューで批判したことについて、「明石市は人口増を追求し過ぎるあまり、周辺市との比較広告など、行き過ぎた手法を用いてきた経緯があり、言うべきことは言わねばならないと思った」と述べた。 岡田市長はこれまで、子育て支援策による人口増が税収を押し上げ、まちの好循環を生んでいるとの泉市長の発信について、「数字のマジック」と指摘。明石市は住みやすさをアピールするため、公園や病院の数を人口当たりではなく、面積当たりで算出した広報物をつくり、面積の小さな明石市がよく見えるようにしている、と批判していた。 2日の加古川市議会代表質問で発言の真意を問われ、岡田市長は「明石市は子育て世代への給付やサービス拡充を先進的に進めており、加古川市も参考にしてきた」と言及。一方で、「歳出規模の大きい取り組みを始め
新型コロナウイルスの感染が全国的に急拡大し、兵庫県姫路市にも流行の「第6波」が押し寄せた。1日当たりの感染者数は早くも100人を突破し、既に新変異株「オミクロン株」が主流になったとみられる。第6波の特徴や求められる対策、市の対応などを、市保健所長で医師でもある毛利好孝さん(59)に聞いた。(聞き手・田中宏樹) -第6波の傾向は。 「感染力が強いオミクロン株に置き換わりが進み、市内でも感染者の約8割を占めると考えている。これまでの株と異なり、ウイルスが喉など上気道で増殖するのが特徴だ。そのため肺炎の発症などで重症化する割合は、第5波の中心だったデルタ株より低いとされる」 -具体的な症状は。 「せきや鼻水、急な発熱などがあるが、症状そのものは軽い。無症状者も多いと考えられる。また、デルタ株と比べて市販の解熱剤が効きやすく、ほとんどは服用すると熱が下がっている。保健所では解熱剤への反応を、オミク
全国の政令指定都市でつくる指定都市市長会は10日、政令市の権限を強化する「特別自治市」制度の法制化を目指す「多様な大都市制度実現プロジェクト」の最終報告を公表した。ただ、松井一郎大阪市長が異論を述べ、市長会としての提言案採択は先送りされた。 特別自治市は政令市が道府県の役割を担う制度で、同プロジェクト(札幌、新潟、大阪、堺の各市長は不参加)は昨年11月に発足。久元喜造神戸市長がリーダーを務め、今年5月に中間報告をまとめていた。 最終報告では、特別自治市に移行した場合の利点として、二重行政解消による市民サービスの向上▽近隣市町村との連携による圏域の活性化▽大都市の国際競争力強化による国全体の発展-などを挙げた。久元市長は「東京一極集中を是正する上で、大都市が力を付ける必要がある」とした。 一方、特別自治市の法制化を国などに求める提言案の採択を巡り、松井大阪市長が久元市長に対し、「神戸市は兵庫
兵庫県の井戸敏三知事は6日、今夏の東京五輪・パラリンピックについて「無観客でも開催すべき」と述べ、開催に前向きな考えを示した。新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制が逼迫する中、大会向けに医師や看護師を確保する動きが批判を浴びているが、「アスリートの一番の目標は五輪。1年延びてまたコンディションを調整してその上でやめるという無責任な対応はいかがか」と中止を求める世論に疑問を呈した。 11日に期限が迫った緊急事態宣言の延長を政府に要請した後の会見で、記者の質問に答えた。今月23、24日に兵庫県内を巡る聖火リレーについても、「宣言中になることも想定し、代替案も含めて大会組織委員会と相談したい」と説明したが、「断念した訳じゃありませんよ」とも話した。 一方、緊急事態宣言の延長後には県独自で「路上飲み」対策を盛り込む可能性に言及。「コンビニなどに酒を売るなとは言いにくいが、県民に酒の購入を控えてく
兵庫県が新型コロナウイルス対策として、飲食店にうちわを配ると発表したことを受け、神戸市は13日、市内の飲食店にはうちわを配布しないよう県に申し入れた。市健康局は食事中にうちわを使うことについて「かえって感染の危険性を高める可能性がある」と批判している。 県は9日、会食時に口元をふさぐ「扇子・うちわ会食」を提唱。まん延防止等重点措置の対象区域である神戸、尼崎、西宮、芦屋の4市の飲食店にうちわ各20本程度を配ると発表した。 これに対し、神戸市は食事中にうちわを使用することについて「どの程度、飛沫感染を防ぐ効果があるのか検証が不十分だ」と指摘。うちわを使って食事をすれば安全であるという誤ったメッセージを与えかねないとしている。 その上で、食事中に会話をする際は1メートル以上の距離を取る▽斜めに座る。横に並ぶ場合は一つ席を空ける▽大声を出さない-ことを市民に呼び掛けている。(三島大一郎)
経営者の高齢化などから設備の維持やメンテナンスに頭を悩ます銭湯で、床や壁のタイルの目地を修繕する銭湯愛好家たちがいる。その名は「県境なき目地団」。昨年12月には兵庫県洲本市内の銭湯に出動し、目地をぴかぴかによみがえらせたメンバーは「自分たちの活動が銭湯を続ける励みになれば」と力を込める。(吉田みなみ) 目地団は、「旅先銭湯」などの著書がある編集者の松本康治さん(58)=神戸市垂水区=らを中心に昨年夏に結成。これまで神戸や姫路、広島などで作業してきた。メンバーは、会員制交流サイト(SNS)を通じて行く先々の銭湯ファンの参加を募る。松本さんは「あくまで勝手に応援しているだけ」とし、費用は自腹で賄う。本当に助けを求めていそうな銭湯を独自に探して赴く。 洲本市本町8の「お多福湯」は利用者が減る中、「常連客のために」と営業を続けてきたが、昨年2月に3代目店主中尾隆さん(68)の舌がんが発覚。手術にコ
総合人材サービスのパソナグループ(東京)の南部靖之代表(68)が2日、神戸新聞社のインタビューに応じた。主な本社機能を淡路島へ移転する計画について、2022年5月までに淡路市内にオフィスを3~4カ所置くとし、「基本的には、全員淡路島に住む想定だ」と語った。 同社は1976年創業。メインの人材派遣業に加えて2008年から淡路島に進出し、廃校舎を活用した集客施設のほか、レストランやカフェ、テーマパーク「ニジゲンノモリ」などを展開する。今月1日、東京本社に勤める人事や広報、経営企画などの社員1800人のうち、1200人を24年5月末までに淡路島に移すと正式発表した。 南部代表は「新型コロナウイルスの感染拡大で、働き方や社会のあり方が全て変わった」と狙いを説明。「事業継続のためにリスクを分散し、ワークライフバランスを重視した豊かな人生を送ってもらう。家賃や交通費などの経費が大幅に減らせる」と強調し
兵庫県姫路市香寺町の民家の敷地でこのほど、目撃例が少なく「幻のヘビ」とも一部で称される「シロマダラ」が見つかった。捕まえた主婦は「3歳の息子を守るのに必死だったが、珍しいものを見られて良かった」と話した。 シロマダラは全国に広く分布するが、体長30~70センチと小柄で夜行性のため、生息数などの情報が乏しい。県版レッドリストでは「存続基盤がぜい弱」なCランクに指定されている。 捕まえたのは廣瀬香織さん(41)。8月26日午前、自宅の外壁に立てかけた園芸用品を片付けていると物陰から現れた。長男(3)を避難させ、目の前にあった火ばさみでつかんだ。 体長は約40センチ。マムシかと思ったが、「ヘビ」「しましま」「小型」のキーワードでネット検索し、シロマダラだと気付いた。 地元は山を切り開いた住宅地が広がり、廣瀬さん宅は中腹に位置。発見時にヤモリが2匹逃げ出したので「獲物を探しに来たのかな」と推測する
兵庫県内では15日、新たに、神戸市立垂水中学校(同市垂水区)の10代の女子生徒1人を含め、男女計12人の新型コロナウイルス感染が判明した。感染者数が2桁に上るのは5月3日以来、約2カ月半ぶり。兵庫県で緊急事態宣言が解除された5月21日以降では最多で、県内の累計は760人になった。 神戸市によると、垂水中での感染は30代男性教諭、別の女子生徒に続き3人目。新たに判明した生徒は11日から喉の痛みがあり、軽症という。生徒の濃厚接触者として、同じ部活動の生徒約30人を24日まで自宅待機とし、全員にPCR検査を行う。感染が確認されていた教諭が授業を担当し、自宅待機中の生徒約120人にも同検査を実施する。 神戸市では他に10代女性1人、20代男性1人、30代男性1人が感染。年代と性別以外は公表していない。 県発表分の3人はいずれも20代女性で軽症という。伊丹健康福祉事務所管内(伊丹市、川西市、猪名川町
新型コロナウイルス対策で、国が医療機関に優先的に供給されるようあっせんした消毒液について、兵庫県内の診療所約60カ所が購入を拒否していることが20日、同県医師会や県への取材で分かった。国が緊急対応として都道府県を通じて実施した取り組みだが、製品は選べず、届いた消毒液が通常のものより高価だったため、現場が混乱。県医師会は「すでに通常ルートで格安な商品が流通している。(今後は)国の供給計画に従う必要はない」としている。(井川朋宏) ■事前に製品確認できず 新型コロナウイルスの感染拡大で医療機関の消毒液が不足したため、国は3月、優先供給を都道府県に通知。医療機関や高齢者施設などの需要を都道府県が取りまとめ、国に協力する製造販売業者がそれぞれに売る仕組みを作った。 兵庫県では4月中旬までに、県医師会が診療所を対象に希望する分量を調査。その時点で国や県からは製造元や商品名、価格、配布時期は示されず、
西村康稔経済再生担当相は10日の会見で、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の対象となった7都府県について、主要駅周辺の人出の変化を紹介し、減少幅の小さい神戸市の三ノ宮やさいたま市の浦和などを例に挙げ「これでは終息できない」と危機感を示した。 紹介したのはNTTドコモによる分析結果で、緊急事態宣言が出される前の7日午後5時と、9日午後5時時点の駅周辺にいる人口を比較。横浜の42・9%減、大阪市の梅田の42・4%減など4割以上減ったエリアがある中、三ノ宮は23%、浦和は9・2%の減少にとどまった。政府は人と人との接触機会を7~8割減らすよう求めている。 西村氏は「皆さんの自覚、一人一人の意識で終息できるかが変わる。企業もテレワークやテレビ会議など、思い切った策を講じてほしい」と強調した。(永見将人) 【記事特集】新型コロナウイルス
昨年12月に開かれた漫才の「M-1グランプリ」で優勝した「ミルクボーイ」が12日、神戸新聞ハウジングセンター姫路会場(兵庫県姫路市城東町)のイベントに登場した。ツッコミの内海崇さん(34)は同市白浜町の出身。故郷に錦を飾る、初の凱旋となった。 出演は大会前から決まっていたが、主催者想定を大きく上回る約千人が来場。ボケの駒場孝さん(33)とステージへ登場すると、拍手と大歓声が起こった。2人は遊具の上り棒をテーマに代名詞の「行ったり来たり漫才」を披露し、「上り棒と手柄の遊園地(ひめじ手柄山遊園)はいつでもすいてんねんから」と地元ネタで沸かせた。 内海さんは取材に、「M-1で滑ったら『姫路で営業は恥ずかしいな』と心配だった。優勝して温かく迎えてもらい、本当に良かった」。駒場さんも「こんな近くでお客さんと絡める舞台は最近なかった。地元じゃないけどうれしい」と感謝を込めた。 同県赤穂市から家族で駆け
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