“勘違い経済”に立ち向かう新常識論 ただし… 日本の報道において最大の弱点は経済ニュースです。これは現場にいた経験から断言できることです。なぜなら、経済の基本がわかってない記者が書いているケースが大半だからです。なにしろ、経済学部出身の記者というのがまことに少ない。政治(早稲田政経など)、法学、文学、社会科学方面出身の人間が圧倒的です。おそらく日本経済新聞でさえそうではないでしょうか。もっとも、経済学部出身で新聞記者なんざに目覚めようというのは変わり者です、たいがい、そう、私のように。 いや、出身学部なんて日本じゃどこも差異はないとも言えますが、すくなくとも経済、とりわけ金融財政の原則(最近はこれにITも加わるのでしょうが)をわきまえている記者があまりに少ないわけです。私も偉そうなことは言えませんが(ITに関しては胸張って自慢できるレベルなんですが……笑うなそこ!)。しかもやっかいなのは、