灼熱のサマワ世論調査(2) 2006年09月17日 編集委員・川上泰徳 朝日新聞が今年8月にイラク南部のサマワで行った世論調査は、地元のウルク紙との共同だった。調査は地元紙に任せて、調査費用などを負担したのだろうと思われるかもしれないが、最初の段階で、地元新聞社にはそもそも世論調査の経験がないことが分かった。朝日新聞のバグダッド支局とサマワ事務所のイラク人スタッフを使って、調査員の人集めから調査地点の選択、調査実施、集計などのすべての実務を行った。地元紙の編集長には調査期間中にサマワ事務所に詰めてもらい、監督者の一人として立ち会ってもらった。 陸上自衛隊が駐留したサマワを首都とするムサンナ州での世論調査は今回3回目だが、04年11月に実施した2回目の調査で、立ち会っている地元紙の編集長が「この調査はよくない」と言っているという連絡が地元スタッフからあった。「高等教育を受けていない人間や、字
スーパー宇宙線、日米共同観測へ 相対性理論にも影響? 2006年02月15日 宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線の中に、けた違いにエネルギーが高い「スーパー宇宙線」があるとの説をめぐり、真っ向から意見が対立する日米の研究チームが手を組み、米国ユタ州の荒野で壮大な観測を始めることになった。日本チームの主張通り「スーパー宇宙線がある」となれば、アインシュタインの打ち立てた相対性理論にほころびが見つかる可能性もある物理学の一大事だ。 スーパー宇宙線の解明は、現代物理学の大きなテーマとされてきた。まず東京大が90年から始めた観測の結果、「13年かけて11個見つけた」と発表し、注目を集めた。ところが、その後、米ユタ大が「自分のところの観測装置で調べたけれど、なかった」と発表。行方が混沌(こんとん)としてきた。 白黒はっきりさせるには、とにかく大量の宇宙線を精度よく観測するしかない。対立する双方が異例のチー
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