中国の人権弾圧に抗議する人々は聖火リレーの直前、「人権の火」を掲げてブエノスアイレス中心部を行進した=11日午後、石田写す聖火リレーの沿道ではチベット支援と中国系の若者の示威活動が入り交じった=11日午後3時、ブエノスアイレス中心部、石田写す 【ブエノスアイレス=石田博士】北京五輪の聖火リレーが11日午後(日本時間12日早朝)、ブエノスアイレスであった。計5700人が警備する中、大きな混乱はなく、ほぼ予定通りに終了した。 各地で混乱が続く中、中南米で唯一の会場であるブエノスアイレスが採った対策は「抗議の場を与える」だった。リレー開始前、約200人が北京五輪に抗議する「人権聖火」を掲げ、コースのうち約1キロを大統領府前まで行進。参加者は「かつて軍政の弾圧で多数の犠牲を出したアルゼンチンこそ、人権を重視すべきだ」などと訴えた。 これに対し、「愛国心」を燃やしたのが中国からの移住者たち。「