イスラエルを代表するプロデューサー/ソングライター、イダン・ライヒェルがついに来日を果たす。長年ワールドミュージックを追いかけてきた僕から言わせてもらえば、彼は現在、この惑星のポップミュージック界において、インドのA.R.ラフマーンと並んで、最も輝いているソングライターだと確信している。 今回の初来日公演フライヤーのキャッチコピーにも書いたが、彼の音楽は東ヨーロッパの哀愁、地中海のロマンティシズム、中東の官能、ラテンアメリカのリズム、エチオピアの神秘性が複雑に織りなされ、それでいて、どの曲を聞いても彼だとわかる個性がある。 ▲ 今年7月にテル・アビブの野外会場で行われた最新コンサートから「She'eriot Shel Ha'Chaim (Scraps Of Life 人生の小片)」 イダン・ライヒェルは1977年にイスラエル中部のクファル・サバという町で生まれた。東欧系ユダヤ人のルーツを持