買い物で失敗したくない。それはすべての消費者の願いだ。しかしネットの口コミには一般ユーザーを装ったサクラが横行し、インフルエンサーのおすすめもステマの疑念が拭えない。ネットに溢れる情報に消費者が不信感を募らせる中、「広告なしのガチ批評」を編集方針とする生活情報誌『LDK』の存在感がますます増している。今年5月で創刊10周年。雑誌不況のさなかに一時は20万部を達成しながらも「雑誌事業だけでは赤字」。それでも愚直な誌面づくりを継続する『LDK』の使命感と生き残り術を聞いた。 晋遊舎が発行する『LDK』は“テストする女性誌”をテーマに日用品や食品、コスメ、生活家電など暮らしにまつわるあらゆる商品を比較検証する生活情報誌。自社ラボの研究員監修のもと、編集部員、外部専門家、読者モニターなどが商品をテストし、その効果や使い心地の明確な根拠を示しながら、時には辛口を交えて批評するという硬派なコンセプトだ