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ブックマーク / webneo.org (3)

  • 【Review】デイヴィッド・バーンが向き合う人間ーー『アメリカン・ユートピア』 text 江頭シュンタロウ - neoneo web

    人間だけの舞台に、それを観る観客の人間たち。デイヴィッド・バーン、11人のバンドメンバー、観客。そして、それぞれの間にある空気を満たす音楽。舞台上には、マイクやドラム、配線すらもないのだ。ふと気が付けば、その空間に流れる音に身を委ね、まるで自由な航海のように身体が揺れている。音楽はとても楽しい。それに尽きる。 金属製の鎖でできたストリングカーテンに囲まれた舞台はモノトーンでシンプル。その箱型の舞台セットはまるでブラウン管テレビのようにも見えるが、劇場では、テレビ画面を覗き込んでいたらその中に吸い込まれてしまったような不思議な臨場感に包まれていることだろう。その舞台上で、デイヴィッド・バーンは彼の信頼するバンドメンバーたちとともにグレーのスーツ姿に素足で歌い踊る。人生という時間の中で生きることは何ともやっかいなことで、それについて「なあ、聞いてくれよ」と言わんばかりに、語るように歌う。そして

    【Review】デイヴィッド・バーンが向き合う人間ーー『アメリカン・ユートピア』 text 江頭シュンタロウ - neoneo web
  • 【連載】ドキュメンタリストの眼 vol.24 ダルデンヌ兄弟インタビュー text 金子遊 - neoneo web

    世界的な映画の巨匠として知られるジャン=ピエール・ダルデンヌと、リュック・ダルデンヌの兄弟だが、もとはドキュメンタリー畑の出身であることはあまり知られていない。1970年代半ばからベルギーのブリュッセルを拠点に、労働者の団地における都市計画の問題、レジスタンス活動、ゼネスト、ポーランド移民をテーマにした社会派のドキュメンタリー映画を撮りつづけた。1996年に発表した『イゴールの約束』と1999年の『ロゼッタ』で世界的な評価をかため、その後は、手持ちカメラと長まわしを特徴とするスタイルの劇映画を発表しつづけている。 新作『その手に触れるまで』(19)は、ベルギーに暮らす13歳のムスリムの少年が、イスラムの指導者に感化されて、過激な思想に染まっていく姿を描いている。新型コロナ・ウィルス流行の影響で来日は果たせなかったが、オンライン会議のシステムで、自宅ににいるダルデンヌ兄弟に単独インタビューを

    【連載】ドキュメンタリストの眼 vol.24 ダルデンヌ兄弟インタビュー text 金子遊 - neoneo web
  • 【Review】アンヴィル的瞬間―アンティ・ハーセ監督『ローディ! 地獄からの脱出』Text 後藤護 - neoneo web

    『ローディ! 地獄からの脱出』より フロントマンのMr.ローディ(名トミ)。KISSのメイクにゴジラを融合したような風貌。 北欧の清冽な空気をもたらすような透明感ある「トーキョー・ノーザンライツ・フェスティヴァル2017」のラインナップ中で、ひと際ゴテゴテと浮いている異質な作品が一つあった。それが作『ローディ! 地獄からの脱出』(以下『ローディ!』)だ。かつて人気を誇ったが今は落ち目の、ローディ(Lordi)というフィンランド産メタルバンドのその後を追ったロック・ドキュメンタリーで、フロントマンのトミ(Mr.ローディ)と幼馴染だったというアンティ・ハーセが監督を務める。このバンドのトレードマークは何といっても、KISSのメイクを何倍も醜悪にしたような奇抜なマスクとコスチュームであろう。しかしこの映画の主眼はそこには置かれない。むしろその道化じみた仮面の下で、素面のバンドマンは何を思うの

    【Review】アンヴィル的瞬間―アンティ・ハーセ監督『ローディ! 地獄からの脱出』Text 後藤護 - neoneo web
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