2006年、19歳のときにベーシストのアヴィシャイ・コーエンのトリオに招かれ、2010年には自身のトリオを結成してデビューを飾ったシャイ・マエストロは(2018年)現在31歳。いまではニューヨークで活躍するイスラエル出身のジャズ・ピアニストを代表する存在となっている。 ドイツのレーベル「ECM」から初リリースとなるトリオ作『The Dream Thief』を発表したばかりの彼は、ECMレーベル・オーナーのマンフレート・アイヒャーがいかに特別な存在であり、子供の頃に聴いたキース・ジャレットの『The Köln Concert』が決定的な影響を与えたかという、既にメディアに登場している話も丁寧に説明してくれた。 と同時に、この作品に静かに、しかし強く表現されていた「いまの時代や状況に対する想い」そして、謎に包まれているイスラエルの音楽教育の実態までを率直に語ってくれた。このインタビューは後者の