ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)元社長の丸山茂雄氏は、DREAMS COME TRUE(ドリカム)などを世へ輩出した日本の音楽業界の重鎮だ。その丸山氏が「レコード会社はもういらない」と話す。真意はどこにあるのか。 丸山茂雄(まるやま・しげお)氏 早稲田大学商学部卒、読売広告社を経てCBS・ソニーレコード(当時)に入社。1998年にソニー・ミュージックエンタテインメント社長。佐野元春氏、ドリカムなどを輩出したとされ、小室哲哉氏のマネジャーも務めた。「丸さん」との愛称で慕われている。(写真:陶山勉) 音楽産業に長年携わってきましたが、レコード会社の役割はどのように変遷してきたのでしょうか。 丸山茂雄氏(以下、丸山氏):音楽って、歴史とリンクしているんだよな。1960年代までは歌謡曲、LPレコードが記録媒体、ラジオがプロモーションメディアだった。当時、作詞家や作曲家はレコード会社
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