なんかここんとこちょっと首を傾げることが多いので、以下、当たり前のことを書く。 事実と真実は全くの別モノである。 過去にある事件が起きたとして、我々にはタイムマシンも透視能力も備わっていない訳であるから、「その時起きたこと」という「事実」を100%解き明かすことは、往々にして難しい。というか、大体の場合は不可能である。 といっても、「何が起きたか全然分かりません」というのでは物事色々と上手くいかないから、ある程度蓋然性をもった、「こういうことが起きたんじゃないかな」という共通認識を事実の代わりに用いる。これを真実と呼ぶ。歴史は事実ではなく真実から出来ている。 「真実」は当然追究をする作業を経なければ浮かび上がってこない。この作業には大抵の場合複数の人間が関わることになり、これは分野によって多少性格が変わってくる作業になる。例えば歴史、あるいは過去の事件や犯罪、こういった分野で真実を追い求め