東京及びその近郊の電力需給は、今年の夏にかけて、予断を許しません。輪番停電の実施が、23区にも及ぶのではないかと予想されています。 そこで、私、茂木健一郎は、困難な時代に対応するために、今年の夏にかけて、脳回路の「輪番停電」に取り組むことにいたしました。(脳回路においても、電気的活動(「活動膜電位」)が重要なため、「停電」という表現を用いるものです。) 9月までの期間を通して、脳回路の活動レベルを、前年比25%減にまで低下させることを目標とします。 具体的に輪番停電の対象になる脳回路は、たとえば次の通りです。 飲み会での、「ビールもう一杯」回路。 腹の立つニュースに思わず噴火してしまう回路。 カラオケで、尾崎豊の歌を、立ち上がってシャウトしてしまう回路。 「きのこの山」と「たけのこの里」は、お腹の中に入ればほぼ同じなのに、好みがくっきりと分かれるのは何故かと、延々と議論する回路。 輪番停電