その間、アジア諸国にはヨーロッパの金融機関がかなり入り込んできています。しかし、それらの金融機関も今回のヨーロッパの債務危機で、少し引き始めているという状況にある。 そういった意味では、もう一度、日本の金融機関がアジアが成長するためのマネーを供給する役割をもっと果たしていいのではないかと思っていますし、そうすべきだと思います。 過去の教訓をしっかりと生かしながら、アジアの国に対していまこそ、円高メリットを生かすという意味でも、どんどん出ていくべきではないでしょうか。 政府としてもJBIC(国際協力銀行)などを通じて、これは金融機関だけではなく日本の企業が海外に出ていくのをサポートする体制を取っています。また、アジアの旺盛なインフラ事業を取り込んでいくために、2年前からパッケージ型のインフラ輸出を促進するための閣僚会合を何度も開いています。 これまでのようなモノを売るだけではなく、オペレーシ