[フランクフルト 12日 ロイター] ドイツ連邦銀行(独連銀、中央銀行)は12日、欧州の「銀行同盟」について、一部の国の財政ルール逸脱を防ぐ権限を持った「財政同盟」の適切な支えがあって初めてメリットを生む、との見解を示した。ラウテンシュレーガー副総裁が銀行監督関連の会合で行った講演原稿で述べた。 副総裁は、銀行同盟や財政同盟を提唱する政治家が具体的に何を意味しているかが明確ではないが、仮に銀行同盟が業界の監督一体化や資本増強という意味ならばメリットがあるとしている。サポートとなる財政同盟に先駆けて銀行同盟を創設することには反対の意向を示した。 また、「銀行同盟の下では、ある1国の銀行システムの危機のために他の国々の納税者の金が使われる可能性がある。銀行危機の場合はそのコストがとりわけ大きく、費用を負担する人々が統制する権利を持つべきだ」と述べた。
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