NHK大河ドラマ、真田丸の第2話は「決断」です。これまた実に面白かったですね~。内容ももちろんの事、今回は改めてそのキャスティングの妙に感服いたしました。 ほぼ最初から最後まで大笑いして見ていたのですけど、その対象のほとんどは、軽妙なセリフの応酬とそれをやりとりする俳優たちの巧みな演技によるものです。 特に、顔だけ見れば十分に貫禄のある草笛光子さん(とり)と高畑淳子さん(薫)がコメディ部分を担当し、従来であれば、お笑い担当のはずの大泉洋さんが、ただひとりしかつめらしい顔で大真面目な役どころ=信幸を演じているというこのキャスティングは、まさに三谷流ですな。 またこの主題歌も実に軽やかで、この内容にピッタリですね。個人的にはもう少し重厚な音楽の方が好きですが、それではこのドラマには合いません。これは実に食えない昌幸の人となりとも絶妙にマッチしているように思えました。ということは、その性格を色濃
【刑事フォイル~Foyle's war】の20話は「癒えない傷(Enemy Fire)」(後編)です。 もう今回はう~んと唸りっぱなしでした。もちろんこれは「驚嘆」の声でござる。あ~、前回のロウカッスル夫人の証言=ドクター・レンが階段を上がって行ったくだりを書くのを忘れた、と後悔しきりでございました。後でどこかに書いておかねば。それに、フォイルは確かに、うちにもカーペットがほしい(Must remember to get my attic stairs carpeted)と言ってました。 おばさんの後悔はこれだけに留まりませんでした。やはりこの刑事フォイルはあっさり見てあっさり語ってしまってはいかんのです。ドラマを見進めていくうちに、 あ~そこか、そうそう、それだよ! と歯ぎしり(狂喜乱舞?)したのはおばさんだけではないことでしょう。 と思わせぶり(愚痴)はこれぐらいにして、以下早速ネタバ
ダウントンアビーに、マシューの事務所からマシューの遺品を詰めた箱が届きました。もしメアリーを傷つけるようなものが入っていたら気の毒だというエルシーとカーソンの配慮から、この箱は先にロバートに託されます。 そこには、以前メアリーがマシューにお守りにあげた小さな犬のぬいぐるみも入っていて涙を誘いましたが、それのみならず、なんとマシューがメアリーに宛てて書いた遺言が発見されます。本の間に挟んであったので発見が遅れたのです。 ロバートが中身を確認したところ、なんとマシューはメアリーにすべての財産を渡すと言い残していました(I've recorded on paper that I wish YOU to be my sole heiress)。マシューはこれを、自分に万が一のことがあった時のためにと、スコットランドに行く前にしたためていたのだそうです。この手紙は、メアリーに頼まれてロバートが代読し
韓国ドラマ、【トライアングル】~今年は14話からの放送です。いや~これにはビックリでした。以下早速ネタバレです。 シネの催眠療法のおかげで、ヨンダルがついに過去を思い出しました。兄が自分と弟を置いて働きに行ったこと、兄は自分に弟を守れと命じたこと。 ドンスはこれを自分の体験と重ね、もしやヨンダルが弟のドンチョルなのではないかと思ったようです。そうならなくちゃ嘘ですよね~。でも何せ確信がありません。 そこでシネはヨンダルに、一度取り戻した記憶は消えないから、もう少し細部を思い出す努力をするよう励ましました。するとヨンダルは、兄が「ドンウを守れ」と言っていたことを思い出します。それに、自分が「ドンチョル」と呼ばれていたことも! 弟の名前はドンウ、自分の名前はドンチョルだ! が、どうしても兄の名前を思い出すことはできません。多分まだ小さいから「ヒョン」とだけ呼んでいたのでしょうね~きっと。 シネ
【ワンス・アポン・ア・タイム3】の第12話は「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」(New York City Serenade)です。 これまた実に面白かったですね~。このドラマは、良くも悪くも奇想天外なんだけど、それがきちんと裏付けされているのがたまりません。しかも時にはそれがシリーズをまたいでいるという緻密さがまた素晴らしい。行き当たりばったりで作ってない=綿密な計画に基づいて作られている証でござる。と、相変わらず大絶賛のワンス3~以下ネタバレのあらすじです。 まずはエマから参りますると、NYに来て1年が過ぎ、ヘンリーと平和に暮らしながら、ウォルシュ(Christopher Gorham)というBFまでできていました。ふたりはもう8カ月も付き合っているそうで、ウォルシュはエマにプロポーズをしてきます。 ~まったく個人的&勝手な話ですが、このウォルシュ役のクリストファー・ゴーラムさんは、
待ちに待った英国ドラマ、【ダウントン・アビー4】(Downton Abbey S4)もいよいよスタートいたしました。第1話は「動き出す時間」です。 これはストーリーそのものも良かったけれど、映像がまた素晴らしかったですね~。やはりダウントン・アビーはちょっと見して語れる作品ではありませぬ。特にあの冒頭シーンの映像の美しさには最初から圧倒されてしまいました: おそらくは夜明け間近の最も闇が深い時間に、ダウントンアビーの1室にだけ灯りがともり、その中で「動き出す」人の影。旅支度を終えたその人物が2通の置手紙を残してダウントンアビーを去っていく頃には白々と夜が明けてくる。屋敷の中では、赤ん坊の泣き声がし、ナニー(乳母)が忙しく動き始めるも、母親のメアリーは、無表情に目を開けただけでベッドに横たわったまま。ベッドサイドにはそのメアリーとマシューとの写真が飾ってある。 ダウントン・アビーという城は何
NHK大河ドラマ=真田丸が始まりました。大好きな三谷幸喜さんの脚本、しかも大好きな戦国時代と来ては見ない訳には参りません。第1話の「船出」を見た印象はわりと地味めでしたが、それだけに、今後の展開に期待が持てそうで、も~ワクワクしてきました。 元々主人公の真田幸村自身が、この時代では比較的地味な存在ですものね。信長や秀吉、家康でもなく、信玄や謙信(勝頼に景勝)ですらない幸村~どちらかというとサブキャラとして扱われがちな存在にスポットを当てていくという最近の傾向は決して嫌いではないため、いったいこれからどんな真田幸村が描かれていくのか、想像しただけで楽しいです。 真面目に歴史を描いているかと思えば、そこに生じたハプニングを実にユーモラスに描いてあったのにも大笑いでした。この辺はさすがに三谷さんですね~ツボを心得ています。これは毎週語り甲斐がありそうです。 主人公、幸村役の堺雅人さんもその辺をう
【刑事フォイル~Foyle's war】の19話は「癒えない傷」(前編)です。英語の副題は「Enemy Fire」(敵の砲火)だそうで、それぞれ的を射ているようですが、日本語の方が情緒的でしょうか。 年明け早々またしても怒涛のような情報量に語る気満々のおばさんです。この刑事フォイルを見てからというもの、そんじょそこらのミステリーは物足りなくていけません。以下早速あらすじです。 ~あらすじが長すぎるというご批判もありますが、おばさんは、気に入ったドラマについては長々とシツコク語りたい方であり、このブログを書くのはあくまでもおばさんの趣味なので、そこは目をつぶっていただければ幸いです~ 今回の舞台は「ディグビー館」(Digby Manor)というSirマイケル・ウォーターフォード(John Wood)が住んでいた豪邸でした。このSirマイケルは、先の大戦中(1917年)、ベルギーのメシヌ高地で
新春ドラマスペシャルの「坊ちゃん」も楽しく視聴いたしました。 少女時代に夏目漱石の原作を読み、その後も多分何作かの映画やドラマも観たような気がします。そのどれに接しても、坊ちゃんといえば 「喧嘩っ早いが玉に瑕の、曲がったことが大嫌いな正義漢」 と相場が決まっていますが、その中でもこの二宮和也さんの「坊ちゃん」が一番~地味過ぎず&派手すぎず~ちょうど良い加減で、いかにも「坊ちゃんらしい坊ちゃん」ではなかったでしょうか。それに宮本信子さんの「清」がまた涙が出るほど良かったですし、古田新太さんの山嵐や及川光博さんの赤シャツも絶品でございました。 ストーリーも、確か~うろ覚えですが~原作では、それほど痛快なエンディングではなかった記憶があるのですけど、ドラマはとっても楽しくて、見終わった後もスカッとした爽快感に包まれました。それがいかにもお正月らしくて良かったですよね。二宮さんは、演技そのものもも
当ブログには随時、広告が掲載されています。お目に留まったサービスや商品などございましたら、是非ご検討いただけますと幸いに存じます💐 年末に放送された【赤めだか】がとても面白くて感動したので一筆感想とあらすじをしたためさせていただきまする。 やはり立川談志さんは素敵でしたね。そっけないけどあったかくて、ぶっきらぼうだけど優しい。以前放送された「人生、成り行き 天才落語家・立川談志」を見た時にも感じたこと~日本人の「粋」が服を着て歩いているような実にカッコいい人物だったと改めて惚れ惚れさせられました。今回はビートたけしさんが演じておられ、またその雰囲気を見事なまでに体現しておられました。 この「赤めだか」は、やはりそんな談志さんに惚れこんだ弟子の立川談春さんのエッセイ(同名)をドラマ化した作品です。落語に興味が無い方でも、昨年大いに話題となった「下町ロケット」の殿村役を演じた方と言えばお分か
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