米CNNテレビは4日、西アフリカでエボラ出血熱に感染した米国人2人が、人での臨床試験を経ていない治療薬の投与を受けて症状が回復したと報じた。 2日に米国に帰国した男性医師は歩いて病院に入った。一時は重篤な状態だったとされ、CNNは「奇跡的だ」とする医療関係者の声を伝えた。 治療薬は米カリフォルニア州の製薬会社が開発する「ZMapp」。マウスを使った抗体を含み、免疫機能の働きを助けてウイルスによる細胞への感染を防ぐ。感染後1~2日のサルに投与すると死亡を防ぐ効果が示されたが、人での安全性や効果は未知数だった。 CNNによると、米国立衛生研究所(NIH)が提供した治療薬を先週リベリアに輸送。男性医師らは説明を受けた上で投与に同意し、感染から7~10日後にもかかわらず劇的な効果がみられたとしている。(共同)