ブックマーク / kame710.hatenablog.com (225)

  • 2023.4.14 希望 - カメキチの目

    希望。 ここでの「希望」は、『人生の終わりをしなやかに』というにあるので、 重篤な病気を前にしての希望ということ。つまり、治癒の可能性など。 だが、この言葉自体はいろいろなとき、とくに危機に陥った場合、 そこから脱出しようとするとき使われる。 病気が治る、よくなる可能性だけではなく、希望を持つことの大切さをあらためて 強く思った。 「希望」を想っていたら、突然、若いとき聞いた「♪希望という名のあなたを たずねて…」という歌が脳の奥底で響いてきた。 www.youtube.com この歌は恋の希望だけど、「希望(きぼう)」というのは、ほんとうにいい言葉。 ーーーーーーーーーー 「〈希望は現在の私の姿勢に〉 希望はどこにあり得るでしょうか-どのような仕方であれ、「死へと向かう目下の生それ自体に」 と応えるしかないと私は考えています。 〈現在の生への二重の視線〉 終わりのある道行を歩むこと、今

    2023.4.14 希望 - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2023/04/16
    「希望の対象となるものが未来のどこかにあって、それを望む」ではなく、「望む」という私の姿勢自体に希望の在処がある。はい、まったくもってその通りだと思います。すごく共感しました。
  • 2023.4.7 死について - カメキチの目

    『死について-あらゆる年齢・職業の人たち63人が堰を切ったように語った』 スタッズ・ターケル 著というを読んだ。 死がせまった歳になったからではなく、若いころは(誰でもそうかもしれないが) 個人の「生と死」、それが営まれる社会というものが気になった。 (私は16,7の頃、死を怖がるというよりも、それが何なのかがわからないことが不安で、 自分だけの「信仰」《寄りすがれる存在、神仏のようなものに祈る》を持ったことがあった) でも題名に「死」とあれば、飛びつきたくなる。 「死」は、頭や心の問題である前に、頭や心をふくむ身体ぜんたいの問題、 事柄だといえそうな気がする。 死についてのを読むとき、「死」がその場で(頭や心をふくめ)身体全体に 迫ってくる。身体全体で感じられてくるのだ。 また、内容が同じ、似たでも、読む側にとってはその時その場は二度とは 訪れない(同じをくり返して読むことはあ

    2023.4.7 死について - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2023/04/10
    思いださなくても、あんたという人のかけらは誰かのなかに、ちゃんと残っています。うん、こうやってリレーのバトンはつながれていくのだな、と。命は自分の個体だけで完結しない大きな流れだなと思います。
  • 2023.3.24 リベラルの「不寛容」 - カメキチの目

    そののその部分に、衝撃をうけた。 ガーン… 私は、自分たちが生きている、住んでいるところ、社会、国が「自由」「平等」で あってほしいが、現実はそうではないと思っている。 私が思う「自由」「平等」な社会とは、誰もが生きやすい世の中だ。 私は、それは誰もが願っていることだと思っているので、リベラル顔をよそおって 生きにくいと感じられる世の中の出来事や動きを批判、ブーブー文句をいい、 ときには、「何でみなさん、文句いわないのかな?」とも感じてきた。 (その「みなさん」も「文句」も、自分を中心に、自分に都合よく解釈しながら) きょうの題名の「リベラルの『不寛容』」とはそういうこと。 ーーーーーーーーーー 『使える哲学』  荒谷大輔・著 という。 その部分 ↓ 「リベラルの「不寛容」 表立って表明されない「不正義」に対して、リベラル派がさらに語気を強めて批判を展開しても、… 「エコー・チェンバー」

    2023.3.24 リベラルの「不寛容」 - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2023/03/24
    率直に言えば自分は常々こう思っていました。リベラルに限らずですが、大切なことは人それぞれあり、その事情を鑑みずに叫ぶ正義はいずれも独善的だと。故に正しさ、というものは何であれ個人的なだと思います。
  • 2023.3.7 生物多様性 - カメキチの目

    (きょうは「生物多様性」についてですが、便宜的に四つに分けます) ■ 生物多様性 ①「〈生物多様性があるから人間社会はここまで発展できた〉 遺伝子の多様性 種の多様性 生態系の多様性 景観の多様性… 生物としてありえない能力が化石燃料によってもたらされた人間による自然環境への影響は、 これまでの生物進化の歴史の中では起こりえないほど大きいものとなってしまったのです」 … ②「ひとかたまりの大きな集団でいるよりも、…地方分散型の連結集団構造の方が、 環境変化によってどれかひとつの集団が滅んでも、ほかの集団によって補填・再生されるという形で 集団全体の絶滅リスクが低くなることが観察されています」 … ③「〈なぜ「温暖化に比べると生物多様性の対策は数段遅れている」のか?〉 人間社会や地球環境に及ぼす影響やリスクが定量的には示されていないため、 温暖化ほど、一般の人たちにその危機感は通じてはいませ

    2023.3.7 生物多様性 - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2023/03/07
    景観の多様性という言葉、私もはじめて聞きました。なるほど、考えてみれば景観の多様性というものもだいぶ失われてきているなぁと感じました。
  • 2023.3.3 遺伝 - カメキチの目

    若いころ、自分は「人間」であって、「生きもの」「生物」とは思わなかった。 (あたり前すぎて意識しなかった) 今はまったく違う。 これは「老化」現象のひとつかもしれないが、人間であることを通りこし、 しばしば生物、動物としての自分を感じ、思うようになった。 (社会で生きる虚飾をはぎ落し、シンプル、身軽になったということ。 生物、動物としての血なまぐささ、脂ぎった活動的な部分は残すところ数%くらいか) こうなったのは老化と、仕事社会からの撤退のせいだけだろうか。 ただの生きものに過ぎないと強く思うようになったのは、あらゆる生命現象の源、 DNAが解明され、さまざまな場において、遺伝子の存在が大きく取りざたされる ようになったこともある気がする。 (遺伝子レベルでは、人間もほかの生物もたいして変わらないという) ーーーーー 愛読している爽風上々さんのブログで読みたくなるをいっぱい見つけ、 これ

    2023.3.3 遺伝 - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2023/03/04
    構成員(群れ)の中に弱者を置いてそれを守るのは、そうすることで群れに多様性が生まれ全体としては生き残る可能性が広がる、という内容を昔見たことがあります。つまり弱者は群れの弱みではなく強みであると!
  • 2023.2.24 『ファシズムの教室-なぜ集団は暴走するのか』 - カメキチの目

    ファシズムはヒトラー、北朝鮮のような国だけのものではないということを 強く思った。 身近に、それとわからぬよう、そっと潜んでいるものだと痛感した。 ファシズムはヒトラー、キム・ジョンウンだけの「専売特許」、彼らだけが 体現しているのではない。 神さまとして崇め、親のように慕う無垢の国民一人ひとりがいてこそ可能なこと。 国民の圧倒的な支持がなければ、ファシズムという奇怪な現象はあり得ないことを こので強く教えられた。 ーーーーー 『ファシズムの教室-なぜ集団は暴走するのか』  田野大輔・著 筆者、田野大輔さんは大学の先生。 このは、田野さんが勤務先の大学の広い教室で長い間にわたり毎年実践された 「体験学習」の報告みたいなもの。 ズバリ「ファシズムの教室」。 (余談ですが、副題の「なぜ集団は暴走するのか」は、読みおえ「集団になるとなぜ暴走するのか」 とした方がよかったのにと思いました) 「

    2023.2.24 『ファシズムの教室-なぜ集団は暴走するのか』 - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2023/02/24
    どっちかといえば、前職では唯一ワンマン社長に意見し続け最後は専務から反抗的な社員はいらん、とくびにされた自分としてはにわかには信じがたいんですが、そういう風に思うのが一番怖いのかな。
  • 2023.2.14 「孤独」は本当に悪いことなのか? - カメキチの目

    私は全寮制の学校にいたとき、ある級友に「八方美人」と非難された。 誰とでもつき合うので、その友には「無節操」「要領のよい」ヤツに見えたらしい 表は「八方美人」に見えても、その裏にはノイローゼになるほど深刻でなくとも それなりの相手への気遣い(的外れ?しかも過剰だったか?)もあってか人間関係が わずわらしくなり、それに進路も迷うようになったことも重なり学校は中退した。 社会に出てからは家庭、仕事が精いっぱいで、いわゆる「つき合い」はほとんど したことがない。 家庭、仕事のことを自分が納得のいくようだいじにすれば、それだけで精いっぱい 他の世界に首をつっ込む余裕も器用さ、能力もなく、人間関係を新たに築く、 広げるつき合いもできなかった。したいとも思わなかった。 (多くの人とつき合うというのは自分の性質からしてムリだとよくわかっていたから、 これが自分にとっての自然な在りようだった) だからとい

    2023.2.14 「孤独」は本当に悪いことなのか? - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2023/02/14
    まさに、自分が目指すべき境地がここにあります!!
  • 2023.2.10 本心は(努力)したくない - カメキチの目

    (前に「ボケてきても安心な社会」の記事を書きました。 きょうはそのダメ押しで、二つの話です) ① 数日前、地域のテレビニュースにあったこと。 「県民割の第2弾も大好評のうちに、予算枠に達したので終了しました。 受けつけ後、30分で終わったところもあったそうです。 店の前には長い行列ができ、また、その店に向かう道路は車で混雑していました」 街の人の声。 「得をした」「利用してよかった」と相好をくずす人がほとんどだったが、 なかに(損こそしないけれど)利用したくてもできなかった小父さんの 悔しそうに話す顔が印象的だった。 (取材者にも小父さんの悔しさが伝わってきただろうに。 そうなら、このニュース番組で「よかった…」と騒ぐばかりでなく、問題点を抉ればよかったのに) ーーーーー 「旅支援」「都道府県民割」など、カネの出どころは税金。われわれのフトコロ。 (だから、ホントはすこしも得なわけではない

    2023.2.10 本心は(努力)したくない - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2023/02/10
    そうですね。今の電子化、本当に大丈夫なのかと思います。
  • 2023.2.7 そもそも - カメキチの目

    「(○○は)そもそもどういうことだろうか?」と考えてみることは、 とてもたいせつな態度だと思う。 いまの自分を、その自分から離れ、すこし高いところから第三者的に見つめてみる (「幽体離脱」みたい)、観察し認識するのを「メタ認知」というけれども、それと 通じるところがある。 『考えるとはどういうことか-0歳から100歳までの哲学入門』  梶谷真司・著 というを読んだ。 「哲学」は観念・想念の遊び、生活に密着していないと思われ敬遠されがちだ。 (そもそも「哲学」という言葉がよくないと思う) ほんとうは、生活に根ざした日常的なものなのに。 (「哲学」という呼び名を変え、義務教育のカリキュラムに取りいれ、子どものときから親しむべき だと思う) 「哲学」とは、「そもそも…」と根に立ちかえって考えてみること。 それはとてもだいじなことだ。 ーーーーーーーーーー 根に立ちかえって考えてみる。 そう

    2023.2.7 そもそも - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2023/02/07
    自由とは・・・ほんの少しの距離をとること。まさにまさに。ちょうどそんなことを学ぶ機会に直面し、ブログにも書いていたので、おお!という驚きがありました(^ ^)
  • 2023.1.31 ボケてきても安心な社会 - カメキチの目

    ネットの買いものは、前なら支払いに「代引き」があったのに、 いつのまにかなくなっていた。 いまでは(「銀行振り込み」などもあるが)コンビニ設置の機械の指令にしたがい、 必要な情報を正確に(機械が読みとれるよう)入力しなければならない。 複雑で繊細な(と私は感じる)操作をくり返し、やっとのことで支払いできる。 (うまくいくとホッとするが、疲れる。うまくいかずイラつき、店員さんを呼んだこともある。 それに懲り、いまは支払いに複雑な動作を要求する商品の購入は避けている) 買いものの支払いに限らず、よく似たことがますます増えていっている 現在のコンピュータ全盛のデジタル化社会。 目や耳がよく、頭もまわり、指の動作もなめらかな人には難なくできることでも、 目も耳もわるく、頭がにぶく、手も不器用な高齢者、障害者は生活しにくい、 生きていきにくい世の中になった。 (「新しいテクノロジーについていけない者

    2023.1.31 ボケてきても安心な社会 - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2023/01/31
    ちょっと悩んでいるのが、行政の無駄をなくせ、ということで始まっている手続きのオンライン化です。仕事柄どっぷりそれを推進しているのですが、果たしてこれはみんなにとっていいことなのか、と。
  • 2023.1.27 「あんたかてアホや、うちかてアホや」 - カメキチの目

    『日精神史-自然宗教の逆襲』  阿満利麿・著 という、「宗教」とか「精神」への関心とヒマがないと読まないようなを読んだ 読んでほんとうによかった。 とてもおもしろかった。 帯に「日人とははたして何者か?」とあったが、 よくある日人論の切り口とは違って新鮮だった。 私たち日人は、自然の物事には神(霊魂)がやどり、その神を感じるという アニミズム信仰に古代からなれ親しんできたが、「科学技術」万能の現代でも 心にはしっかり息づいている。 (頭では「非科学的」「迷信」とはわかっていても、たとえば《やむをえない理由があっても》 べものを捨てたり、《「土の肥やしになる」と自分に言いわけしても》用をたすべきところ 《便所》ではない場所でそれをするとバチが当たりそうな気がする《やむなくしたときは心のすみで 「神さま、すみませんでした」と謝った》) ーーーーー 住んでいるところは関西でも大阪では

    2023.1.27 「あんたかてアホや、うちかてアホや」 - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2023/01/27
    自分のことを「凡夫」と捉えているので、特別であれ、とか特別なひとを前提としたビジネス書とかITやAIで単純労働から人間が解放され、よりクリエイティブな仕事ができるようになる、というのが苦手です(笑)
  • 2023.1.20 生活を支えるトラック - カメキチの目

    子どものころ、近くには一軒の料品が主のごく小さな雑貨店しかなかった。 衣類や文房具などがいるときは、7㎞ほど離れた田舎町の中心部に出かけなければ ならなかった。 (当時はこれがふつうで、こういう状態しか知らなかったので、「不便」と感じたことはなかった) ーーーーー 動物は、たえずべ物、獲物をさがし、狙っている。 (「生きる」ことは「べる」ことなのだ) 「」は人間にも、過去とか現代、未来をこえて絶対的。 豊富でなくても「べる」ことは欠かせない。 (料品を中心にさまざまな生活必需品がいつでもおかれているスーパーやコンビニなどは 安心して生きてゆくためになくてはならない。 いまは必要なものがそこで見つからなければネットで探し、注文し、宅配してもらうという 新たな求めかた、買いかたが出現し、そのサービス、恩恵に多くの人があずかっている) ーーーーー いまの日ではたいていのところが、少

    2023.1.20 生活を支えるトラック - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2023/01/22
    的外れで独りよがりな気もするんですが、作ってくれる人、運んでくれる人、売ってくれる人がいるからモノを手に入れられると思っているので、値引きも特典ポイントもお断りしてなるべく定価で買いたいと思ってます。
  • 2023.1.10 「デフォルト設定」 - カメキチの目

    きょうは②「デフォルト設定」 (の内容からは離れますが、この言葉について考えさせられました。それを書きます) 「デフォルト」という言葉はパソコンをやるようになって初めて聞いた。 (ネットの「コトババンク」によれば→ 「英語で、怠ける、怠るといった意味。 金融やスポーツ、コンピュータの分野などで使われる。 (1)金融では、債務不履行をいう。 (2)スポーツでは、棄権をいう。 (3)コンピュータの分野では、機器の出荷時における初期設定状態や、ソフトウェアを インストールしたときの、あらかじめ設定された標準的な動作条件や値のことをいう。 デフォルト値やデフォルト設定などともいう。 電子機器や電化製品などで広く使われており、初期設定値、工場出荷時設定、省略時設定などの 用語も同じ意味で使用されている」) 「デフォルト」は英語で「怠ける」という。 (自分好みに初期設定を変更するのを「カスタマイズ」

    2023.1.10 「デフォルト設定」 - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2023/01/11
    確かに、見渡せばデフォルトだらけではありますね。システムの仕事をしているのでデフォルトと聞くと思いっきり自分の仕事を思い出しますが(笑)
  • 2023.1.3 明けおめ - カメキチの目

    明けましておめでとうございます。 ことしもよろしくお願いします。 しばらく休んだのは、引っこしという突然の出来事と、それに関したあれやこれの ためだった。 (こんどのことでは、障害者になったときと同様、人生には思わぬことが起きるものだとあらためて 感じています。 新年いちばんはこのことをネタにしました) 老いて引っこしすることになろうとは夢にも思わなかった。 生活に気楽な自分でも、住みなれたところを離れることになるので、引っこしを 決めるまでには迷い考えることが、それなりにいろいろあった。 いまは、アパート(コーポ)に住んでいる。 (6戸だけの小さな2階建ての1階部分。階段に人があがる音、小さな子どもの跳ねる音がときどき するくらいで気に入った。 新婚または若夫婦むけの物件らしく、老人は「危ない」と思われているのか、65歳以上の老人 ということで、私たちは案内《には載っていなかったのに》の

    2023.1.3 明けおめ - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2023/01/05
    あけましておめでとうございます。それは大変でした。今の暮らしが早く落ち着かれますように!!今年もどうぞよろしくお願いいたします(^^)
  • 2022.11.25 しばらく休みます - カメキチの目

    題名に書いたとおりしばらくブログを休みます。 (体調を崩したわけではないです。ちょっと突然の用事が起こり、それへの対処のため。 いろいろ考え思うこともあり、不器用な自分には「ブログやりながら…」はむずかしいのです。 また「お会いする」日を楽しみにしています) ちりとてちん

    2022.11.25 しばらく休みます - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2022/11/25
    無理なさらず、ゆっくり再開(再会)を楽しみにお待ちしております(^^)
  • 2022.11.22 ハラリとニーバーの言葉 - カメキチの目

    (前回の続き) 自分も人類のひとりなんだなぁと感慨にふけっていたら、「大したことないなぁ」 という思いと「いや、大したことある」という思いがわき、ふたつが争った。 そして、「大したことある」が「…ない」に勝った。 私は「ひとり」ではあっても、自分と同じ人間は「ふたりといない」という 当たり前をあらためて感じた。 『人間の解剖は…』は、人類の歴史を描いたハラリの世界的に有名な 『サピエンス全史』への著者の思い入れが強く、ある意味、それを前提に 書かれていた。 ーーーーー ハラリによれば「認知革命」は、7万年前に起こったという。 ↓ 「フィクション、…存在しないものを信じる能力(想像《創造》力)により」 「人間は他の生物種に見られないほど大規模な社会的協力が可能になった」 そして、現代の文明・文化がある。 逆に、その「認知革命」の最高到達点としての現代から、 これまでの人類の長いながい歴史をふ

    2022.11.22 ハラリとニーバーの言葉 - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2022/11/22
    二ーバーの祈りですね。自分は嫌われる勇気を読んだときにこの言葉に触れました。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵、欲しいです!
  • 2022.11.15 体外受精 - カメキチの目

    『1999年に生まれて』(シャルロッテ・ケルナー著)という小説)を読んだ。 衝撃的な中身だった。 この作品の舞台は1999年のドイツ2022年の現在からは23年前の過去だが、バイオ技術の応用が大きく進んでいた。 (「バイオ」は生命のこと。人間のことならきわめて個人的で、プライバシーにかかわるので 世には大ぴっらにされにくい。 生命倫理に抵触しそうなことなので、世間にかくれるよう密かに実験されているのでは?と疑う。 こののなかだけでも、関連した生殖技術として他に「代理出産」「代理母」も出てきた) 小説は、思春期をむかえた主人公(カール)は自分が「体外受精」技術で生まれた ことは養父母(隠す必要もないと考えている)から聞きしっており、自分の出生を調べ ルーツを探し、そしてアイデンティティをもとめる物語。 ーーーーー 「体外受精」。 言葉は知っていても、私は日での実態がどうなのかは知

    2022.11.15 体外受精 - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2022/11/15
    技術の進歩に倫理観というか人間が追い付いていけないですよね。今回のお話も、う~ん、と頭を抱えてしまいました。
  • 2022.11.11 つながる(社会) - カメキチの目

    ④つながる(社会) 「つながり」「縁」のいちばん直接的で身近なものは、いうまでもなく「血縁」。 次に身近なものは「地縁」。 (ではさいごに「社縁」、つまり勤め先など血縁でも地縁でもないものもありました) ーーーーーーーーーー はじめは血縁にもとづく「イエ」、「家族」。 【引用】「〈家族-自然と文化をつなぐもの〉 家では人は自由に、恥ずかしげもなく振る舞う。 →ヒトの「生き物」としての側面を「家族」に留め置くことで、それを「社会」の側に持ち込ませず 「社会」が「社会」であることを可能にする。 ヒトの「自然」を安全に囲い込むことによって「社会」を可能にするシェルターないし安全弁、 それが「家族」という社会組織の根源的な役割」 家では、たいていのことは安心して行える。「恥ずかしげもなく振る舞」える。 「家」は自分のいちばん身近なアイデンティティみたいなもので、ふだん、 意識することはない。 そ

    2022.11.11 つながる(社会) - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2022/11/11
    多分かめきちさんも着目されていると思うんですが、ここで大事なのは、婉曲にしつつもそれを表明している、ということですよね。黙って従うではなく、意見は述べること。その積み重ねが大事だと思いました。
  • 2022.11.8 知る、伝える(情報)から、「自由」の話へ - カメキチの目

    ③知る、伝える(情報) 著者によれば「はこぶ【交通・運輸】」には、 「ヒトを運ぶのが交通、モノを運ぶのが運輸、情報を運ぶのが通信」の三つがあり きょうは三つ目の「情報を運ぶのが通信」の話です。 ーーーーーーーーーー 【引用】 「〈「利便」に捕らわれる(現在)〉 (交通の発達によって便利快適になった現代社会。 だが、それに引きかえられ失われたものごとにも目を向けなければならない。 「中間をカットした交通形態」ということに、著者は高取正男という人の言葉を引用) 「自動車に乗るということは、一見して自由な選択のようでありながら、 結果的には近代の機械文明の一環に、より強く繋がれることをも意味している」 … ネットで情報提供する現在の風潮は、それを自由に使いこなせる人たちだけ」 ーーーーー 「情報」「通信」の「利便」の話からはとぶけど、 「自由」について考えさせられた。 ⇩ 現代は複雑な社会だから

    2022.11.8 知る、伝える(情報)から、「自由」の話へ - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2022/11/08
    これはすごくよく分かる、実感できる話しです。ちなみに喩えで出されている車の話しですが、私、自分の車がなくなって自転車で行動するようになったとき、ものすごい自由になったことを実感しました(^^)
  • 2022.11.4 移動する(旅) - カメキチの目

    ②移動する(旅) (ここでの「旅」は乗りものを使ってのものに限っています。 私は旅が大好きで、文句タラタラいいながらも節操がないので「GOTOトラベル」に乗っかかって この間もいった。こんなオトクがなくてもいく) これは人間の生活の中心の一つ、「はこぶ【交通・運輸】」に出てくる話だった 「はこぶ【交通・運輸】」には、 「ヒトを運ぶのが交通、モノを運ぶのが運輸、情報を運ぶのが通信」の三つがある と述べられる。 (次回は③「知る、伝える(情報)として、三つ目の「情報を運ぶのが通信」を述べます) ーーーーー 「ヒトを運ぶ…交通」の最大の特徴は、科学の技術への応用、 その技術自身の進化、発展。 (①の「着る-衣」、時代や空間による違いはさほどない素朴な話だった。 綿、羊毛、絹、麻などの自然素材の多くが、織《おり》などの作業工程に自動機械が登場し、 人手がかからず安価に大量生産できるようになったので

    2022.11.4 移動する(旅) - カメキチの目
    Aozora100
    Aozora100 2022/11/05
    なるほど。はこぶ話、面白いです。今までは旅行が好きではなかったんですが、なんだか無性に旅に出たくなりました(^ ^)