日米開戦の経緯を私はこのように理解している。アメリカは植民地獲得を画さず、開国と経済的進出による利益を狙っていた。植民地となっていなかった朝鮮と満州に関心を示し行動をしていた。朝鮮半島と満州を日本が支配したためにアメリカの目論見は崩れた。 日本が中国国民党と戦いに入ったため、アメリカは国民党支援を英国と共同で行った。ここに中国への進出の手がかりを得たため、日本に手を引けと恫喝してきた。日本が引かず逆に仏領に進出したため、実質上の宣戦布告である石油禁輸を行った。引き返せないところに入ったのに、気づかず交渉を続け、開戦してしまった。それが日本時間での12月8日である。 引き返せるターニングポイントはたくさん有っただろうが、その最初は中国との停戦だ。勝てない戦いをさっさと辞めるべきだったのだ。 右翼はアメリカが戦争を仕掛けたと言い、左翼は日本がアジアの侵略を仕掛けたという。そのどちらも正しく、ど