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北朝鮮在住被爆者の窮状を映画に　「棄てられた被爆者」2010年6月18日 北朝鮮に住む被爆者を撮ったドキュメンタリー「ヒロシマ・ピョンヤン　棄（す）てられた被爆者」の伊藤孝司監督と、映画を監修し、出演した李実根（リ・シルグン）・在日本朝鮮人被爆者連絡協議会長のトークが１５日、東京・なかのＺＥＲＯであった。 映画は、平壌で暮らす李桂先（リ・ゲソン）さん（６８）を軸に描く。３歳のとき、母と共に原爆投下から約２週間後の広島に入った。北朝鮮に渡り結婚するが、やがて健康を損ねることが映される。 伊藤監督は、北朝鮮の被爆者が日本政府の援護を受けられないことを明らかにしようと映画化したという。「日朝関係が悪化している今こそ、在朝被爆者の問題を少しでも知ってもらいたい」と語る。李会長は「朝鮮半島と日本の長い歴史をしっかりと見つめて、友好的な手を差し伸べてほしい」と訴えた。７月３日から東京のポレポレ東中野で

奈良市の奈良公園でシカに矢を放ち、死なせたとして文化財保護法違反の罪に問われた津市芸濃町の飲食店経営、稲垣銀次郎被告（４０）と、三重県亀山市みずほ台、元飲食店員、伊達恵被告（３７）の公判は１０日、奈良地裁（畑口泰成裁判官）で即日結審し、金目的だったことが鮮明になった。 検察側によると、稲垣被告は経営していた和食店が不振で、５００万円以上の借金があった。シカを売ってもうけようと、滋賀、三重両県の山中で捕獲しようとしたが失敗。奈良公園で成功したら、インターネットで売るつもりだった。 伊達被告は稲垣被告に金を貸しており、報酬を期待して協力した。逮捕当初は容疑を否認し、その後認めた理由について「夢にシカが出てきたので本当の話をした」と説明した。検察側は稲垣被告に懲役１０月、伊達被告に同６月を求刑。両被告の弁護人は罰金刑や執行猶予付き判決を求めた。【高瀬浩平】