「集団自決」に意見なし=前回と一転、判決影響か−教科書検定 「集団自決」に意見なし=前回と一転、判決影響か−教科書検定 2006年度の教科書検定で「日本軍が強制した」との記述に修正を求める意見が相次いだ太平洋戦争末期の沖縄戦の集団自決をめぐり、「日本軍によって集団自決に追い込まれた」と関与を明記したものを含め、今回の検定では一切意見が付かなかった。 集団自決をめぐっては、元日本軍の守備隊長らが住民に集団自決を命じたとする虚偽の記述で名誉を傷つけられたとして、「沖縄ノート」の著者大江健三郎さんらに出版差し止めと損害賠償を求め提訴。最高裁は昨年4月、軍の関与を認め、元隊長の上告を棄却、判決が確定した。 前回検定では「実態が誤解される恐れがある」と意見が付され、教科書会社は「日本軍に強制された」などの表記を削除。これに沖縄県で意見撤回を求める大規模な県民大会が開かれるなど反発が広がると、文部