読み返して改めて面白い逸話だと思ったので、コメント欄から再掲する。 従軍慰安婦問題で、池田信夫のしっぽが「国益」を主張する - 法華狼の日記 慰安婦に限らず、一人一人の戦災証言を見ていけば、時間によって変化していることは多いものです。著名な証言者を追っていけば、細部の省略や記憶違いが見られることは少なくありません。 たとえば、エッセイストの海老名香葉子氏は戦災体験が2度アニメ映画化されています。 1990年、最初にアニメ化された『うしろの正面だあれ』では、終盤で兄が助けてくれる場面を描こうと監督が考えていました。原作では詳細が書かれていないものの、実際にあった出来事でした。しかし原作者も了承したのですが、「生きていくために何でもやった」「登場したんじゃ申し訳ない」と兄の側が恥ずかしがって断ったそうです。そしてこの時に兄妹が当時のことを話しあい、それまで妹が知らなかった兄の行動が初めて語られ