なお泥沼の民主党内のごたごた、ハイライトの一つは鳩山由紀夫前首相が菅直人現首相を「ペテン師」と呼んだ発言です。 私たちは対人関係で知人や友人、あるいは仕事上の接触相手を正面から「ペテン師」とののしることがどれほど頻繁にあるでしょうか。 私自身の活動を振り返れば、他人を「ペテン師」と呼んだ記憶はまったくありません。このユニークで素朴な言葉が自分の語彙にはなかったということでしょうか。 いずれにしても、この発言は日本の政治史――と呼ぶには大げさならば、政局史とでもいいましょうか――に特記される奇異な表現、奇異な状況の象徴だといえるでしょう。 (ルーピーにペテン師と呼ばれると・・・・) なにしろ前首相がすぐ前任の現首相を「ペテン師」とののしるという事態なのです。 ということで、この「鳩山ペテン師発言」を当ブログでも一度、記録して残しておきましょう。 以下の記録では鳩山さんは菅首相に指して「ペテン
中学生向けの平成24年度使用開始教科書「新しい日本の歴史」に目を通す機会を得ました。執筆と監修は「歴史教科書編集会議」です。座長は東京大学名誉教授の伊藤隆氏、その他、八木秀次、渡辺利夫、岡崎久彦各氏らが名を連ねています。育鵬社版です。 表紙には主題とともに、「こんな教科書で学びたい」と明記されています。 これまでいわゆる歴史教科書問題でよく論議の的となってきた日本と中国の戦争の部分についての記述をまず読んでみました。 まず「日中戦争」という部分にはタイトルの下に(支那事変)と記されています。これも日本の公式の呼称で長年、そう呼ばれてきたのですから、そのまま歴史上の名称を紹介することも自然に思えます。 そしてその章に「満州国の発展」「二・二六事件」「日中戦争」などという項目があります。 その「日中戦争」という項には以下の記述がありました。 「日本は義和団事件のあと、条約により北京周辺に500
これからの日本の政治で活躍が期待される稲田朋美衆議院議員が注視すべき一文を発表しています。 【正論】弁護士、衆院議員・稲田朋美 国会を真の言論の府にするには 2011年02月25日 産経新聞 東京朝刊 オピニオン面 ≪「熟議」首相の官僚メモ読み≫ 政治家になってまず驚いたのが本来最高の言論の府であるべき国会に議論がないということだ。 与党だった当時の自民党の国会議員にとり、最大の戦場は午前8時の党本部での部会だった。総務会(最高意思決定機関)を通らなければ法案は出せなかったの で、前段の部会では対立のある問題については、それこそ真剣そのものの議論がなされ、いかに説得力ある議論、場合によっては破壊力ある議論を展開できるか が勝負だった。人権擁護法案のような悪法は部会の激論の末、潰してきた。 だが、残念なことに、総務会の了承を経た後の政府提出法案は、 形ばかりの質疑の後に多数決で成
本日2月6日はアメリカ第40代大統領のロナルド・レーガン氏の誕生日です。 彼はちょうど100年前の今日、生まれました。その誕生100周年を記念してアメリカではレーガン氏への礼賛がしきりです。 そのレーガン氏礼賛について一文を書きました。 【朝刊 国際】 ■【緯度経度】ワシントン・古森義久 真のレーガン支持者か否か ワシントンでは米国第40代大統領のロナルド・レーガン氏への礼賛が噴水のようにわきだしてきた。 この6日が彼の誕生から100年となることが最大の契 機である。実体としても象徴としても保守主義のチャンピオンだった彼はいまではオバマ大統領はじめリベラル派からも絶賛される。 米国上院が3日に特別に開いたレーガン氏誕生100年祝賀会期でも、超リベラルの民主党ダイアン・ファインシュタイン議員までが同氏をほめそやした。 「レーガン大統領は冷戦を終結させる状況を作り出し、経済を回復させ、米国に楽
日本では8月になると、平和が論じられます。 広島と長崎への原爆投下の記念、そして追悼、さらには終戦、あるいは敗戦の記念日と続く期間、「戦争はよくない!」「平和はすばらしい!」と、叫ばれます。 では平和とは一体なんなのか。 毎年、終戦記念日が近づくと高まる「八月の平和論」はいつも内向きの悔悟にまず彩られます。 戦争の惨状への自責や自戒が主体となrります。 自責はときには自虐にまで走ります。 人間の個人でいえば、全身の力を抜き、目を閉じ、ひたすら自己の内部に向かって平和を祈る、というふうでしょう。 こうした反応も自然であり、貴重ではあります。 (終戦の日の皇居前) 8月の平和の祈念は戦争犠牲者の霊への祈りと一体となっているし、戦争の悲惨と平和の恩恵をとにかく理屈ぬきに訴えることは、それなりに意義は深いからです。 だがこの内省に徹する平和の考え方を日本の安全保障の観点からみると、重大な欠落が
こんなコラム記事を書きました。 ヘッダー情報終了【朝刊 1面】 記事情報開始■【あめりかノート】ワシントン駐在編集特別委員・古森義久 ■日米戦争「人種」原因論で物議 トム・ハンクス氏といえば、米国でも有名な映画スターである。 そのハンクス氏の最近の発言が物議をかもした。 日米戦争の原因についての歴史認識だった。 「第二次大戦ではわれわれは日本人を異端の神を信じる黄色の、目のつりあがったイヌたちだとみなした。彼らはわれわれを生活方式が異なるという理由で殺そうとした。われわれもまた彼らが自分たちと異なるという理由で殲滅(せんめつ)しようとした。こんな実態は現在、進行中の(戦争の)状況にもあてはまるのではないか」 「われわれ」というのは当然、往時の米国民一般という意味である。 米国と日本が戦争をした原因は両国民の人種偏見(レーシズム)だったというのだ。 そして米側の人種偏見はいまのアフガニ
注目すべき書が出ました。 雑誌SAPIOに連載中から関心を集めていた『関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実』というノンフィクションです。 筆者は歴史ドキュメントで数々の話題作を世に放ってきた工藤美代子氏、産経新聞出版の刊です。 内容については帯の記述を紹介しておきましょう。 「彼らの狙いは皇太子だった!」 「震災に乗じて半島から襲来したテロ集団の実態をあばき、悲劇の真相を糾明する衝撃のノンフィクション」 「あれは本当に『虐殺』だったのか?」 「有史以来の大震災に立ち向かっていた日本国民が、朝鮮人を『虐殺』したといわれて86年の時間が流れた」 「震災に乗じて朝鮮の民族運動家たちが計画した不穏な行動は、やがて事実のかけらもない『流言蜚語』であるかのように伝えられてきた。さらに、『虐殺』人数ばかりが大きくなるのは『南京大虐殺』と例を同じくする」 「何の罪もない者を殺害したとされる『朝鮮人虐殺』は、果た
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