梅田望夫氏のこの本は、以前別エントリで紹介した「電波利権」の著者、池田信夫氏にとっては既知の話ばかりで退屈だということだが、ロングテールとかWeb2.0とか、何やそれと思っていた私のようなドシロートには、良い入門書となった。まだ最後まで読み切っていないのだが、グーグルやアマゾンのシステムで捕縛できない情報として「映像」があげられるという点に改めて注目した。それに関して、この本だけでは物足りないと思っていた部分について個人的にメモしておきたい。 この記事からもわかるように、経済産業省はじめEU諸国も、肝心要の検索技術をアメリカに独占されることの危険性はじゅうぶん認識している。だが、あくまでそれはテキストベースのロボット検索である。記事中の経産省・調査官は、静止画・動画のマルチメディア・コンテンツの検索技術に百憶円ほどの予算がつけば、アメリカを追う研究体勢が整うのではないかと語っている。これは