ことし北九州市の住宅で見つかった、原爆投下後の長崎市を撮影した写真35点が12日、長崎原爆資料館に寄贈されました。 寄贈されたのは、北九州市にある九州工業大学の前身、明治工業専門学校の調査団が昭和20年8月20日から24日にかけて長崎市の爆心地付近を撮影した写真35点です。 これらの写真は、調査団の一員で、のちに竜巻研究の世界的権威となった気象学者、故・藤田哲也博士の北九州市小倉南区の生家で見つかり、12日、この住宅を訪れた長崎原爆資料館の学芸員に渡されました。 この中には、複数の写真をつなぎ合わせて爆心地付近の全景をひと目で分かるようにしたパノラマ写真などが含まれ、長崎原爆資料館では、原爆被害の科学的な検証を目的にした写真としては、これまでに確認された中で最も撮影時期が早いとみています。 藤田博士の義理の妹の藤田八重子さんは「原爆の悲惨さを広く伝えるために写真を役立ててほしい」と話してい