この記事は、日経トレンディ2012年2月号(1月4日発売)「『スゴ腕文具』を賢く使う」特集から転載したものです。情報は基本的に発売時点のものとなります。 空前のブームが続く文具。便利グッズからハイテク系、所有欲を満たす“愛玩系”まで文房具の選択肢が広がっている。冬は春の需要期に向け、各社の自信作が多数投入される季節。明日のヒット候補である、注目文具の実力を見た。 文具業界には逆風が吹いている。長引く景気低迷により企業は文具や事務用品への出費額を抑制。さらにスマートフォンなどの台頭で、文具の売り上げは伸び悩み気味だ。 一方で、個人ユーザーが自分好みのものを貪欲に探す動きには拍車がかかっている。「2011年はムックや雑誌などの文具関連特集の取材が本当に多かった」(パイロットコーポレーション)。背景には、面白い新商品が出ればとりあえず試してみるという“マニア的な需要”の拡大があるようだ。 筆記具