サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本が28日にポーランドと戦うボルゴグラードでは毎年この時期、蚊などの小さな虫が大量発生する。ここで最初にあったイングランド―チュニジア戦では、襲いくる大量の虫に選手が苦しめられた。当局が対策で用意したのは、バニラの濃縮液。1次リーグ突破がかかる日本の大一番の前にも会場周辺で散布予定だ。 大会に向けて新設された4万3713人収容のボルゴグラード・アリーナは、そばにボルガ川が流れ、暑い時期は虫の繁殖に絶好の場所にある。 ロイター通信などによると、当局は大会の数日前に殺虫剤をヘリコプターで散布。だが、目に見える効果はなく、18日のイングランド―チュニジア戦では、選手は虫よけスプレーが欠かせなかった。この試合2得点のイングランドFWケーンは「想像以上に虫がいた。目にも口にも入ってくる」と話した。 次の試合を前に、当局は新対策としてバニラ濃縮液を会場周辺