どんな影響が? '17年は、インターネット上の仮想通貨・ビットコインが急激な値上がりを続けた年だった。'09年に運用が開始されたビットコイン(単位はBTC)は、'17年4月には1BTC=14万円前後であったが、同年12月には190万円前後と10倍以上に高騰しているのだ。 バブル期を彷彿とさせるような狂乱の相場とあって、世界中のプロ・アマチュア投資家がビットコイン投資に殺到。ビットコインの時価総額は12月13日の時点で2940億ドル(約33兆円)、トヨタをも抜き去った。だが急激な値上がりから、その崩壊を予期する向きも多い。不動産や株式とも違う新しい投資対象である仮想通貨は、もし崩壊すれば市場経済にどのような影響があるのか。 そもそも仮想通貨が「通貨」なのかどうかというと、法的にはもちろんだが、経済学上もそれに当てはまらない。経済学における通貨の3要素は、(1)価値の尺度(2)交換の媒介(3)
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