罪を犯した少年に言い渡す有期刑の上限引き上げなど、厳罰化を柱とする少年法改正案は11日午前、参院本会議で賛成多数で可決、成立した。少年事件の被害者遺族らから「成人と比べ量刑が軽い」との声が高まり、法制審議会(法相の諮問機関)が昨年2月に改正要綱を答申していた。 【少年犯罪減らしたい】息子の命日に被害者の会結成 現行の少年法は、成人なら無期刑となるケースでも事件当時18歳未満であれば、10年以上15年以下の有期刑にできると規定。3年以上の有期刑に該当する場合でも、判決時20歳未満の少年に対しては5年以上10年以下を上限とする「不定期刑」を言い渡すと定めている。 改正により、有期刑の上限は20年に、不定期刑の上限も「10年以上15年以下」にそれぞれ引き上げられ、従来より重い刑を科すことが可能となる。不定期刑の幅が広がりすぎないようにする規定も設けられた。 検察官と国選付添人の弁護士が少年