中国が領有権争いが続く南シナ海で建設している施設について、気象予報や海難救助などが目的だと主張していることについて、アメリカ政府は、領有権が争われている地域での施設の建設は行うべきではないとして中国側の対応を批判しました。 これについてアメリカ国務省のラスキ副報道官代行は1日の記者会見で「たとえ災害救助などの目的であろうと、争いのある海域を埋め立ててその土地に施設を建設することは地域の平和と安定に役立たない」と述べ、領有権が争われている地域での中国による施設の建設を批判しました。 また、中国側が将来的にはアメリカも施設を利用できると説明していることについて、ラスキ副報道官代行は「施設利用の招待など聞いていない」と述べ、不快感を示しました。 中国が進める南シナ海での埋め立てについて、このところオバマ大統領やホワイトハウスの高官などが相次いで批判しており、アメリカ政府として懸念を強めています。