米南北戦争時代を舞台に白人上流階級の女性の半生を描いたマーガレット・ミッチェルの名著「風と共に去りぬ」の新版に、読者を傷つける、有害な内容があると警告が加えられることになった。 「風と共に去りぬ」は奴隷制度が残っていた1860年代の南部ジョージア州を舞台に、白人の農園経営者の娘として生まれたスカーレット・オハラを主人公にした物語で、初版は1936年に刊行された。 英紙テレグラフによると、英国の大手出版社「パン・マクミラン」は、自社の新版では原文のままとする一方で、トリガー警告と、作品は「白人至上主義を美化」していると論じる小説家の前書きを加えることを決定した。 トリガー警告には「この物語は、容認できない慣習の表現や、人種差別的で偏見に満ちた描写、問題のあるテーマ、特色、言語、イメージを含みます。読者の皆様には傷つける、実際に有害な語句や用語があることを警告しますが、これらは執筆当時には日常