下村博文文部科学相は8日の記者会見で、「村山談話、河野談話自体は閣議決定されていない」と述べた3月26日の自らの国会答弁について、「事実誤認だった。村山首相談話は閣議決定の上で発表された」と述べて訂正した。 アジア諸国に対する「植民地支配と侵略」への反省とおわびを表明した村山談話は1995年8月15日、村山内閣が閣議決定した。 一方、慰安婦問題をめぐる河野談話については、閣議決定はされていないが、93年8月4日に宮沢内閣の河野洋平官房長官が記者会見で発表。河野談話の作成に関わった石原信雄・元官房副長官は今月2日の国会で「閣議決定したものではないが、内閣全体の気持ちを代弁したものだ」と述べている。 下村氏は3月の答弁で、1月改定の教科書検定基準で小中高校の社会科(地理歴史科)教科書について「閣議決定その他の方法で示された政府の統一的な見解がある場合、それに基づく記述」をするよう定めたことを踏