モバイル黎明期に誕生した「PDA」をふりかえり、未来へのヒントにつなげる本連載。PDAとは、「Personal Digital Assistant(あるいはPersonal Data Assistant)」の略称。主に、スケジュールやToDo、住所録、メモなどのPIM(Personal Information Manager=個人情報を管理するソフトウェア)を携帯するために使われていた、モバイル端末のことを示す。 1980年代から1990年代に流行した電子手帳も、PIMを管理する目的で作られた。文字通り、「電子」の「手帳」として、ビジネスマンが予定や住所録を管理するのに使っていたものだ。このとき、シャープから発売され、その後PDAに進化したのが「ザウルス」である。 ザウルスには3シリーズあり、ひとつは1993年に発売された8ビットCPUとモノクロ液晶のPIシリーズ「液晶ペンコム」。その後、